工場への転職を考えている人で「自分にもできるだろうか・・・?」と考える人もいると思います。
そこで実際工場で働いている人たちの「工場へ転職して悪かったこと」を集めました。
経験者の声は「前職」→「現職(どんな工場で働いているか)」というように表示しています。
その業界ではどこも同じようなことが行われるとは限りませんが、「この業界だと○○なのかも」という参考になると思います。
それでは経験者の「工場に転職して悪かった」こと見ていきましょう。
【この記事を書いた人】
サトシ
販売→営業→倉庫と渡り歩き金属加工工場に転職して10年目。
組合の執行役員も担当し工場の現場と会社の内部事情も熟知。
工場は仕事環境がキツい・・・
環境
音は常にうるさいので、耳栓の着用が必須で、設備に噴霧する油が空気中に舞っており、さらには温度が常に40度以上あるような職場となっています。
だいたいそう言った場所は狭く、油で汚れ、作業がしずらい場所です。
作業着はドロドロに汚れるのは当たり前で、体もドロドロ、夏は冷房は無いですし、さらに工場内は風通しが悪く、熱中症になりかけながらしなければなりません。
長靴に靴用のカイロをいれて、仕事をしていました。はいたことのないズボン下を買ってはき、仕事をしました。
必ずしも劣悪な環境の工場ばかりというわけではありませんが
- 汚れる
- 暑い
- 寒い
- うるさい
というそういった工場が多いのも事実。
(この辺は生産するものにもよります)
エアコン完備で快適な工場もありますが、必ずしもそういう工場ばかりではありません。
私が働く工場も夏は暑く冬は寒いです。
機械の音もうるさいです。
油で汚れることもよくあります。
もちろん扇風機やスポットクーラー、ストーブの用意はありますし耳栓の支給もあります。
それでも何かしらキツいことがあるのが事実です。
いわゆる「3K職場」は絶対嫌だ、という人に工場の仕事は向かないでしょう。
夜勤
ずっと夜勤はしたことなかったので体が慣れなくて食生活が狂いました。昼になかなか寝れなくて夜勤中はどこか体が重くて辛いです。
また、4日勤務して休むシフトなので土日休みより平日休みが多くて家族と接する時間がなくなりました。
最初は交代勤務くらい何とかなるだろうと思ってましたが、本当にキツいなと感じています。3交替を経験し、仕事は朝から夕方までの勤務が一番だなとつくづく思いました。
交替勤務は確かに手当が付いて稼げますが、給料にばかり目を向けて無理をすると体を壊しかねません。
睡眠がうまく取れないと思わぬ事故や怪我の元にもなります。
高い給料は魅力的ですが、よく考えて求人に応募しましょう。
給料が良くなかった・・・
そのため、自由に使える分が少なくなってしまったのが辛かったです。
辞める事になったきっかけは、上司にもっと早くできないのか!と言われた事でした。
時まだ10代でしたのですぐに辞めてしまいました。
なので、夜勤と残業、休日出勤などをしないと全然お金にならないです。
必ずしも給料が良いとも限りません。
交替勤務なら手当がついて稼げますが、日勤のみだとそれほど稼げないこともあります。
資格を持っていないと手当がつかないこともあります。(とはいえ手取り9万円というのはさすがに低過ぎですが・・・)
求人情報をよく確認しないと実際に働き始めてから「え?思ってた給料と違う・・・」ということになりかねません。
夜勤が不安だったり資格を取るのが難しそうというのであれば工場以外の仕事も考えましょう。
人間関係が良くなかった・・・
人間関係
勤め先の外国人は適当にやる人が多かったので気がきかないのでまわりが苦労する。
おばさんは癖がある人が多くて人の好き嫌いがすごい。
意地悪なおばさんたちが多く、「あんた男すきみたいな顔してるからね、あだ名はすけべちゃんね」と言ったような面倒臭い対応をされました。
少しでも抗議すると「冗談に決まってるでしょ。そんなんもわからないのね」と言ったような感じでした。
さらに無視、悪口、私物を隠される、仕事を邪魔されると言った田舎の中学生女子のような行動に疲れ果ててしまいました。
自分は部活が体育会系だったのでその辺は大丈夫なのですが、上の人の命令に従えない人は結構苦しいと思います。
10歳くらい年下の先輩が気さく過ぎる言葉遣いで話しかけてきたりしてストレスがたまります。
あと、タバコをみんな吸っていたので、タバコを吸わない自分としては嫌でした。
仕事をする上でやりがいや給料も大事ですが、人間関係も重要です。
体育会系なところが多いのは事実です。
そしてギャンブルが好きな人が多いのも事実ですね。
そういうノリにどうしても付いていけない人は確かにしんどいかもしれません。
私は体育会系でもギャンブル好きでもないですがかれこれ10年働いているので、必ずしも無理な仕事というわけではありません。
話が合わなければ休憩時間は割り切ってスマホをいじってればいいと思います。
面倒なおばちゃんは本当にタチが悪いのでなるべく関わらないようにしましょう。
(気に入られるとかなり心強くもありますが)
何事も「割り切り」が重要かもしれませんが、どうしても無理という人は工場への転職はよく考えた方がいいです。
パワハラ
特に一番酷かった人は、給料日当日に私の給料明細を奪い取って勝手に中を見てきました。
仕事中においても、分からないことがあって聞きにいっても、「自分で考えろ」の一点張りでミスをすればため息をして暴言をする方でした。
どこの会社でも多かれ少なかれあると思いますが、周りの工場勤務の友人や知人に話を聞いても工場は特にパワハラが多いイメージです。
体育会系な職場が多いのでパワハラが横行しているところもあります。
私の職場でもパワハラをする上長がいますが、みんなから嫌われてますねぇ。
以前、社内で「ストレスチェック」を行ったらその上長のせいで私のいるラインが物凄くストレスが高いという結果が出ました。(笑)
(上長本人は自分が原因だということに気がついていないという愚鈍具合)
とはいえ最近はパワハラが問題になっているので社内コンプライアンスが整い始めているところも多いです。
明らかにダメだなというパワハラがあれば匿名で上に訴えるのも一つの手ですが、ある程度のことを流せないようであれば勤まらないような工場もあります。
寮
風呂やトイレ、洗面も共同使用なので潔癖症なひとはとても苦労すると思います。
寮付きの求人は工場系転職サイトでもありますが、どんな寮なのかはよく確認した方が良いですね。
最近は綺麗な寮を用意しているところが多いですが、「住めればどこでもいい!」と焦って決めてしまうと思わぬストレスを産む可能性もあります。
工場の仕事は身体的にキツい・・・
怪我
無理をして腰を痛め辞めました。
いくら生活の為とはいえ、身体を酷使し過ぎています。
あと、何より怖いのは少しでも気を緩めると簡単に死んでしまうというところです。私の会社でもプレス機に挟まれて死んでしまった方がいます。
工場の仕事は危険と隣り合わせになることもあります。
危険への対策は取られているところがほとんどですが、思わぬ事故が発生するのも事実。
面倒だからといって手順を省略すると大怪我、最悪死亡事故になることもあります。
また、楽な作業ばかりではないので体のどこかしらを痛める可能性もあります。
特に重いものを持ったり立ち仕事というのは腰を痛めやすいです。
退屈
その仕事がどの様に機械の一部になっていくのかというところが想像できず、決まったローテーションを繰り返すだけというのが自分的にはきつかったです。体力的にも大変でした。
面白くないし飽きたとかって考えていたら長続きしないかなって思います。
1時間どころか10分すら長く感じてしまうくらい同じ作業を繰り返します。仕事に慣れて飽きてしまう事からこのような事が起きますが本当に仕事が長く感じました。
基本的に一つのラインで全く違うものをあれこれ作るということは無いし、ライン作業ともなると同じことの繰り返しなのでどうしても退屈と感じることがあります。
「ものづくり」の仕事ですがある程度仕事に慣れると飽きが来るのも事実。
その退屈や飽きにどう対応していけるかが鍵になりますが、そこを苦痛に感じるのであれば工場の仕事は考え直した方が良いかもしれません。
疲れ
もちろん休憩もありますし立ちっぱなしでの作業は前職でも経験があります。
しかし同じ立ちっぱなしの作業も歩き回れるのとその場から動いてはいけないのではかなり違いました。
体力的にも基本的に立ち作業だったので辛いものがあり帰る頃には足が痛くなっていました。
そして働く従業員も精気の無い表情をしているものが多く、お昼の休憩時間にはロッカーの休憩エリアでみんな雑魚寝をしていて休める場所も無く疲労がたまりました。
立ち作業というのは自分で思っているよりも疲れるものです。
動く仕事なら気が紛れたり動くことで体がほぐれたりしますが、動かないと体がこわばってくるので足や腰に負担がかかります。
そして同じことを繰り返していると飽きることもあるので余計に疲れてきます。
ライン作業なら動かなくて楽だろう、と思っていると予想以上にキツいかもしれません。
リストラされてしまった・・・
上司から直接言われたのは、本部の経費削減や機材投入により人員を削減しなければいけないという事でした。
私自身はまだ若かったため辞めてからすぐに別の業界に転職出来ましたが、本部の影響を大きく受けるのは工場としてかなりのデメリットだと感じました。
リストラは個人ではどうしようもないです。
今は工場に限らずどんな会社でも倒産やリストラに会う可能性はゼロではありません。
せめて転職する前に業界や事業規模など「今後も安定しているか」を研究しておきましょう。
というわけで工場に転職して悪かったことをまとめてみました。
冒頭にもお話しましたが、どこの工場でも必ずしもこのようなことがあるわけではありません。
しかし、肉体労働である以上ここで挙がっていることが何かしらあるだろうことも事実です。
特に仕事の環境や内容で肉体的なしんどさを感じる可能性は高いと思います。
「工場に転職して楽な仕事をしたい」と思う気持ちはわかりますが、本当にあなたに向いている仕事、楽な仕事でしょうか?
上記の経験者の声をもう一度よく確認してから工場への転職を考えても遅くありません。
その上で「やっぱ工場は無いわ〜」と思ったら↓のサイトを利用して転職活動を進めましょう。
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