ぶどうやワインの産地としても知られている山梨県。
ワイナリーはもちろんシャトレーゼや信玄餅など見学のできる工場が多いのも特徴です。
もちろん他の産業の工場もありますが、工場関連の求人倍率自体は全国平均を下回ります。
しかし求人数は地方にしては多く、製造業の平均給与も山梨県の平均と比べると悪く無いです。山梨県は工場へ転職するにはいい土地と言えます。
では山梨県の工場への転職事情はどうなのか?データを見ていきましょう。
山梨県の雇用率、雇用事情
山梨県の2018年の有効求人倍率は以下のようになります。
2018年平均 | |
全国 | 1.61% |
山梨県 | 1.47% |
厚生労働省山梨労働局が発表した2018年の求人倍率は平均で1.47%となっております。
上記グラフを見てわかる通り、山梨県の有効求人倍率は全国平均と比べて下回っているので転職活動は若干苦戦する可能性はあります。
ただし、都市部と地方とでの人口差もあるので全国平均を下回ることはよくあります。
- 有効求人倍率って何だろう?
【求人数÷求職者数】で算出した数値。
仮に有効求人倍率が「2.0」なら「求職者1人に対して2つの仕事がある」という事です。
だからこの数値が高いほど 転職には有利ということになります。
山梨県の工場関連の求人数
2018年平均 | |
製造業全国平均 | 1543.7人 |
山梨県の 生産工程の職業の平均 | 1876.58人 |
同様に山梨労働局が発表した生産工程の職業の求人状況によると2018年は上記グラフのようになります。
(「生産工程の職業」の求人数は全国平均が分からないので、ここでは製造業の全国平均数と比べています。)
こちらだと製造業の全国平均と比べると上回っているのがよく分かります。
つまり、求人自体はあるので山梨県全体の有効求人倍率が低いとしてもあまり悲観することは無さそうです。
ではもう少し細かく見てみましょう。
山梨県の「生産工程の職業」の有効求人倍率
2018年平均 | |
全国 | 1.79% |
山梨県 | 1.35% |
こちらも全国平均よりも上回っていることがわかります。
しかし有効求人倍率も「生産工程の職業」の有効求人倍率も、1%を下回っているわけではありません。
つまり、「1人につき1社は求人がある」状況なので、たとえ求人数が少なくても悲観しすぎることはないでしょう。
まとめると、
- 「有効求人倍率」は全国平均を下回る。
- 山梨県の生産工程の職業の求人は製造業新規求人状況の全国平均よりも上回る。
- 「生産工程の職業の有効求人倍率」だと全国平均を下回る。
- しかし求人倍率が1%を下回っているわけではないので求職者1人につき1社は求人がある状況。
このことから、山梨県で工場に転職しようとするならば、状況は全国レベルと比べると求人数は少ないかもしれませんが無理なわけではありません。
焦らず確実に内定を取れるように動いていきましょう!
山梨県の平均給料はどれくらい?
厚生労働省が発表した山梨県の平均給料は以下になります。
平均給料 | |
全国 | 304,300円 |
山梨県 | 279,900円 |
あくまでも平均の数値なので必ずしもこれくらいの給料になるとは限りません。
人口数や生活にかかる金額は都市部と地方とでは変わってきますので、この比較は参考程度に考えるのが良いでしょう。
山梨県の製造業の平均給料はどれくらい?
企業規模計 | 平均給料 |
10人以上 | 328,000円 |
1000人以上 | 387,300円 |
100〜999人 | 320,900円 |
10〜99人 | 271,400円 |
出典:年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(e-stat)
上記は厚生労働省が発表した山梨県の製造業の企業規模別の平均給料となります。
もちろん「製造業」の中には工場勤務だけでなく営業職や事務職も入っていますし、上記数字はあくまでも規模別です。その中で年齢別、男女別で細かくみるとまた変わってきます。
山梨県の平均給料が【279,900円】であることを考えれば給与面を重視して転職をするなら、
- 10人以上
- 1000人以上
- 100〜999人
の規模の企業への転職を目指すことになるでしょう。
ただし、給与が高いということはそれなりに求められる能力も高くなる傾向もあります。そこも考慮しておきましょう。
山梨県で給料の高い業種はどれ?
山梨県内で給料の高い業種・低い業種は以下のようになります。
高 | 飲料・たばこ・飼料製造業(※1)、印刷・同関連業(※1)、化学工業、ゴム製品製造業、窯業・土石製品製造業(※1)、鉄鋼業、非鉄金属製造業(※1)、はん用機械器具製造業、生産用機械器具製造業、業務用機械器具製造業、電気機械器具製造業(※1)、情報通信機械器具製造業、輸送用機械器具製造業、 |
中 | 食料品製造業(※2)、木材・木製品製造業(家具を除く)、金属製品製造業(※3) |
低 | 維工業、パルプ・紙・紙加工品製造業、プラスチック製品製造業 |
出典:年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(e-stat)
※1:10〜99人以上の企業規模だと低
※2:1000人以上の企業規模だと低
※3:100〜999人以上、10〜99人以上の企業規模だと低
こちらも企業規模や年齢により給与は変わっていくので必ずしもその業種なら給与面が期待できる、とまでは言い切れませんが概ね上記の表のようになるでしょう。
- 化学工業
- 金属製品
- はん用機械器具
- 電子部品・デバイス・電子回路
- 業務用機械器具
- 電子機械器具
- 情報通信機械器具
などの製造業は全国的に見ても給料が高い傾向があります。
山梨県でもその傾向はありますが企業規模によっては給料の高い低いが変わってきます。(「※」を参考にしてください)
反面、食料品製造業や繊維工業は全国的に低い給料となっていますが、山梨県も例外ではなく低い傾向となっています。
給与面を重視するなら上記の表を参考にしてどの業種の工場へ転職するかも参考にしてみましょう。
※工場の年収や年齢別給料を知りたい方はこちら!
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