転職するにあたって必要なのは履歴書と職務経歴書です。
履歴書にも職歴欄はありますがそこには書ききれない、
「具体的にどういう仕事をしていたのか」
「どのように進めたのか」
「どのような結果を出したのか」
を詳しく伝えるためのものです。
- 採用側にとっては自社の希望に会う人物かを判断するもの
- 応募者にとっては自分をアピールするためのもの
この2点を頭に入れておきましょう。
職務経歴書に正しい書式はあるのか?
職務経歴書には決まった形式というのは無く、基本的に書式は自由です。
自由ではありますが自分をアピールするためのものなので、あれもこれもと盛り込みすぎると読みづらくなってしまいます。
職務経歴書は見やすく分かりやすく作ることを心がけましょう。
基本的にはパソコンのワードで作るのが一般的です。
ただし、どうしてもパソコンが無い、パソコンのスキルが無いというのであれば手書きとなりますが、字は丁寧に書きましょう。
その他、職務経歴書のコツは以下の記事からどうぞ!
https://go5factory.com/kaihatsugou_shokumukeirekisho/
その1 職務経歴書に必ず入れる3点はこれ!
これまでの会社の基本情報
難しく考えないで、これまで働いていた会社はどんな会社だったのかを書きます。
具体的には、
- 資本金
- 従業員数
- 事業内容
- 立場
- 役職
などですね。
例)
20xx年4月 株式会社○○入社(資本金○○○万円、従業員数○○人)
主な事業内容:○○向けのxxの開発、製造、販売
仕事の内容、進め方
その会社でどんな仕事をしていたかを書きます。
- どういった部署でどんな仕事をしたのか
- 仕事の進め方
などですね。
例)
20xx年5月 ○○部 xx課に配属
<主な業務内容>
・業務用○○の生産
仕事の結果
その会社で上げた具体的な実績があればアピールになるので書きましょう。
もし無いというのであれば、上司から褒められた経験や取引先から評価されたことなどを書くとアピールになります。
実績を具体的に書くことで採用担当者に自分がどういう能力のある人物なのかが伝わります。
それは履歴書では伝えきれなかった人物像が見えてくる→アピールにつながります。
例)
<実績>
- ○○の作業にxxを取り入れることを提案、月間平均生産料▲t→△t達成
- 月間契約件数○件達成、社長賞受賞
- □□をすることで社内のコミュニケーションが上がり、以前よりも雰囲気が良くなったと上司から言われた
- 始業前に簡単な掃除をすることで常に綺麗な職場を心がけていました。
などといったことを書けば良いでしょう。
なお「仕事の結果」は「仕事の内容、進め方」と合わせて書いても良いでしょう。
ただしその時は分かりやすく書きましょう。
例)
20xx年5月 ○○部 xx課に配属
<主な業務内容>
業務用○○の製造、および検査(←仕事内容)
・○○の作業にxxを取り入れることを提案、月間平均生産料▲t→△t達成(←実績)
といった形ですね。
その2 アピールポイントを考えよう
まずはこれまでどんな仕事をしてきたのかを振り返ってみましょう。
ここでのポイントは、「人に説明することを前提に考える」ということです。
これまで自分がやってきたことなので説明はできるけど、相手はその仕事内容を知りません。
これまでの会社でしか通じない言葉もあると思いますが、そういった専門用語は使うべきではないですね。
なので、分かりやすくすることが大切です。
まずはプラス思考で考えよう
例)
そういえば同僚とは仲が良かった
- 職場でスムーズに仕事ができるように積極的にコミュニケーションを取っていた
- 結果日々の細かいことにも気がつくようになった
- 連絡や伝達等がスムーズにできるようになった
これは十分強みになります。
工場によっては作業中に人と話すことはあまり無いかもしれませんが、結局人がいなければ何も回らないのです。
特に伝達事項が上手く回っていないと思わぬミスから大損害を生みかねません。
コミュニケーションが潤滑な職場は雰囲気も良くなります。
あなたがコミュニケーションを取るのが得意ならば会社にとってもプラスの存在です。
経歴を振り返る
就職してから今までどのような仕事をしてきたのか振り返ってみましょう。
- 入社年月日
- 研修内容
- 配属先
- 業務内容・・・細かく出していきましょう。
- 異動・・・業務はどのように変わったのか
実績を振り返る
具体的な実績はアピール度が高いので必ず入れます。
これはあなたの「売り」になることなので入れない理由がありません。
- 目標達成、経費削減、効率化、受賞歴
- 仕事上で工夫したこと
工夫した結果、どのような効果があったのか、数字で見えないことでもアピールになります。
細かく振り返ってみましょう。
実績や評価された点をあげていきましょう。
専門知識、スキルを振り返る
仕事を通じて得たものを振り返ってみましょう。
- 20xx年7月 ○○検定2級合格
- 20xx年9月 □□免許取得
または
- ○○の仕事に従事していたので○○の機械の扱いが可能
- □□を扱っていたので基本的な知識がある
もし学校で専門的に学んだことがあればそれを入れるのもいいでしょう。
ただし、応募先の会社の業務と関係ない場合は入れても意味はありません。
逆にいえば、
- 元から持っていたスキルがあって○○に関わる仕事をしていた
というのであれば、それが応募先の会社で生かせればアピールになります。
その3 経歴を振り返ったら箇条書きにしてみよう
振り返ってみたらそれを箇条書きにしてみましょう。
時系列で書くのがいいですが、まずはどんどんあげていきます。順番は後で変えればいいのです。
後で順番を変える時のために「何年何月のことか」も入れてあげていくとスムーズです。
<経歴>
- 20xx年x月 株式会社○○入社(事業規模、従業員数、事業内容等を書いておく)
- y月 研修(研修内容を書いて何を学んで身につけたのかを書きます)
- z月 ●●部△△課に配属(仕事内容を細かく挙げてみましょう)
- 20xy年x月 ○○部□□課へ異動(異動、昇進、そして退社と入社は全部書きます)
「こんな簡単なこと」と思えるものでもどんどん出します。
それが思わぬアピールにつながることもあります。
あとは同様に細かい仕事の内容をあげていきましょう。
<実績>
改善提案 年間●件
効率化のために□□を提案
→結果△△となる
といった目に見えるものから、
- 自分の課以外の社員とコミュニケーションを取り仕事の流れを理解するようにした
- 日頃から新聞や専門誌を読んで知識を得るようにした
- 日頃から整理整頓を心がけ常に綺麗な職場を保っていた
→特に工場では5S(整理、整頓、清掃、清潔、しつけ)が重要です。 - 常に心がけて入ればアピールにもなるでしょう
- 字が綺麗と褒められたこと
などなど、細かいものまであげていきましょう。
社歴が短い人は最初と最後でどれだけ仕事ができるようになったかもアピールになります。
- 初年度は●●を月間で○件
→2年後は月間○○件 - 初年度は●●を3人で進める
→2年後には1人で進められるようになり後輩に指導する立場に
などなど。
<専門知識、スキル>
身につけた資格やスキルを並べていきましょう。
これも取得順に並べてる方がスムーズですが、後で並べかえればいいのでまずはどんどんあげていきましょう。
その4 その上で経歴の「取捨選択」をしましょう
アピールにつながることはなんでも盛り込みたいところですが、あまり入れすぎると職務経歴書だけで何枚も使うことになります。
自信があるのはいいことですが、採用担当者は何枚もある職務経歴書を読むのは結構疲れてしまいます。なぜなら他にも応募者はいるのです。
なので多くても職務経歴書は2枚くらいで収めるのがちょうどいいでしょう。
経歴に書くことが多い場合は応募先の企業のニーズにあったものを中心に取捨選択をしましょう。
食品工場に応募するのであれば管理栄養士の資格があれば役に立つかもしれません。
あなたにフォークリフトの資格があれば工場内では使うことが多いのでアピール度が高いです。
経歴が乏しい人は細かいことまで上げていき、頑張って内容を充実させましょう。
ただし、あまりにも応募先と関係ないことは入れないこと。
英検4級くらいの資格なら書いてもあまり意味がないのでいれる必要はありません。
もしどうしても内容が薄いというのであれば
- その他資格等
英検4級、●●検定○級
くらいにサラリと書いておく程度に止めておいてください。
趣味に関する資格やスキルも仕事とは関係ないので入れるべきではないですね。
ただし、応募先の事業内容と関連する場合は入れてもいいかもしれません。
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