工場に転職して10年目、買いもしないのに重機のカタログを見るのが好きになったのサトシです。
滋賀の主要産業は製造業！県内の産業の42.7％を占めていて、この割合は全国1位です。
海が近く、高速道路の便も良い滋賀県は大阪や名古屋といった都市部へのアクセスが良く、地価も安いので工場が多いです。
コクヨ、TOTO、ヤンマー、ダイハツ、パナソニック、ダイキン、etc…といった大企業の工場も滋賀県に工場を構えています。
全国平均と比べると求人数、求人倍率共に下回りますが、製造業が盛んで工場も多いので工場への転職を考えたら有利な土地といえるでしょう。
では滋賀県の工場への転職事情はどうなのか？データを見てみましょう。
滋賀県の雇用率、雇用事情
滋賀県の2018年の有効求人倍率は以下のようになります。
| 2018年平均 | |
| 全国 | 1.61% |
| 滋賀県 | 1.38% |
厚生労働省滋賀労働局が発表した2018年度の求人倍率は平均で1.38％となっております。
上記グラフを見てわかる通り、滋賀県の有効求人倍率は全国平均と比べて下回っているので全国的に見ると転職活動は多少苦戦が予想されます。
しかし有効求人倍率が「0」というわけではありません。
むしろ1人につき1社以上はある状態なので悲観することは無いでしょう。
- 有効求人倍率って何だろう？
【求人数÷求職者数】で算出した数値。
仮に有効求人倍率が「2.0」なら「求職者1人に対して2つの仕事がある」という事です。
だからこの数値が高いほど 転職には有利ということになります。
滋賀県の製造業の新規求人数
| 2018年平均 | |
| 全国 | 1543.7人 |
| 滋賀県 | 982人 |
同様に滋賀労働局が発表した製造業新規求人状況によると2018年は上記グラフのようになります。
全国平均と比べても下回っているのがよく分かりますね。
ただし、都市部と比べると地方は人口差もあるので求人数が少ないことが絶対的不利とは言い切れません。
ではもう少し細かく見てみましょう。
滋賀県の「生産工程の職業」の有効求人倍率
| 2018年平均 | |
| 全国 | 1.79% |
| 滋賀県 | 1.35% |
こちらも全国平均よりも下回っていることがわかります。
全産業での有効求人倍率が1.38%なのでそれと比べるとそれほど差はありません。
やはり全国平均よりは低くなっていますが、人口差もありますし求人が極端に少ないわけではありません。
全国平均との差の不利を埋めるにはできる対策を完璧に取ることが必要でしょう。
履歴書、職務経歴書、面接対策などはしっかり取り組むことが滋賀県の工場へ転職するにあたりライバルと差をつける鍵になります。
まとめると、
- 「有効求人倍率」は全国平均を下回る。
- 「製造業新規求人状況」も全国平均を下回る。
- 「生産工程の職業の有効求人倍率」も全国平均を下回り、有効求人倍率と同程度。
- しかし求人が無い訳ではなく、人口差も関係してくるのでできそうな対策は完璧に取ることがライバルとの差をつける鍵になる。
このことから、滋賀県で工場に転職しようとするならば状況は良い訳では無いが自分次第で上向きに変えられる可能性を秘めています。
滋賀県の平均給料はどれくらい？
厚生労働省が発表した滋賀県の平均給料は以下になります。
| 平均給料 | |
| 全国 | 304,300円 |
| 滋賀県 | 295,800円 |
あくまでも平均の数値なので必ずしもこれくらいの給料になるとは限りません。
人口数や生活にかかる金額は都市部と地方とでは変わってきますので、この比較は参考程度に考えるのが良いでしょう。
滋賀県の製造業の平均給料はどれくらい？
| 企業規模計 | 平均給料 |
| 10人以上 | 357,600円 |
| 1000人以上 | 401,800円 |
| 100〜999人 | 345,200円 |
| 10〜99人 | 281,100円 |
出典：年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額（e-stat）
上記は厚生労働省が発表した滋賀県の製造業の企業規模別の平均給料となります。
もちろん「製造業」という枠の中には工場勤務だけでなく営業職や事務職も入っていますし、上記数字はあくまでも規模別です。その中で年齢別、男女別で細かくみるとまた変わってきます。
滋賀県の平均給料が【295,800円】であることを考えれば給与面を重視して転職をするなら、
- 10人以上
- 1000人以上
- 100〜999人
の規模の企業への転職を目指すことになるでしょう。
ただし、給与が高いということはそれなりに求められる能力も高くなる傾向もあります。そこも考慮しておきましょう。
滋賀県で給料の高い製造業の業種はどれ？
滋賀県内で給料の高い業種・低い業種は以下のようになります。
| 高 | 飲料・たばこ・飼料製造業（※1）、化学工業（※1 ）、プラスチック製品製造業（※1）、ゴム製品製造業（※1）、窯業・土石製品製造業（※1 ）、鉄鋼業（※2）、非鉄金属製造業、金属製品製造業（※3）、はん用機械器具製造業、生産用機械器具製造業、業務用機械器具製造業（※4）、電子部品・デバイス・電子回路製造業（※1）、電気機械器具製造業、情報通信機械器具製造業（※5）、輸送用機械器具製造業（※2） |
| 中 | 繊維工業、パルプ・紙・紙加工品製造業（※6）、印刷・同関連業（※7） |
| 低 | 食料品製造業（※4）、木材・木製品製造業(家具を除く)、家具・装備品製造業 |
出典：年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額（e-stat）
- ※1：10〜99人の企業規模だと低
- ※2：10〜99人の企業規模だと中
- ※3：1000人以上、100〜999人の企業規模だと高
- ※4：100〜999人の企業規模だと中
- ※5：100〜999人、10〜99人の企業規模だと低
- ※6：1000人以上、100〜999人の企業規模だと中
- ※7：1000人以上の企業規模だと高、10〜99人の企業規模だと低
こちらも企業規模や年齢により給与は変わっていくので必ずしもその業種なら給与面が期待できる、とまでは言い切れませんが概ね上記の表のようになるでしょう。
- 化学工業
- 金属製品
- はん用機械器具
- 電子回路
- 業務用機械器具
- 電子機械器具
- 情報通信機械器具
などの製造業は全国的に見ても比較的に給料が高い傾向があります。
滋賀県でもその傾向はありますが企業規模によっては給料の高い低いが変わってきます。（「※」を参考にしてください）
反面、食料品製造業は全国的に見ても比較的に低い給料となっています。滋賀県も例外ではなく低い傾向となっています。
繊維工業も低い傾向がありますが滋賀県では中くらいの給与水準ですね。
給与面を重視するなら上記の表を参考にしてどの業種の工場へ転職するかも参考にしてみましょう。
※工場の年収や年齢別給料を知りたい方はこちら！
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