工場に転職して10年目、休日にDIYに目覚めそうなサトシです。
宮崎県は豊かな自然を活かした農業、林業、水産業が盛んですが、製造業も負けてはいません。
有名な企業でいえばグンゼ、コカコーラ、住友ゴム(ダンロップ)、王子製紙などが宮崎県に工場を構えています。
宮崎県全体の求人数、求人倍率は全国平均以下ですが焦ることはありません。
「生産工程の仕事」で求人倍率を見ると数値が少し上がるので、宮崎県内で工場へ転職を志望するなら状況はそれほど悪く無いです。
では宮崎県の工場への転職事情はどうなのか?データを見てみましょう。
宮崎県の雇用率、雇用事情
宮崎県の有効求人倍率
2018年平均 | |
全国 | 1.61% |
宮崎県 | 1.50% |
厚生労働省宮崎労働局が発表した2018年度の求人倍率は上記グラフのようになり、平均で1.50%となっております。
上記グラフを見てわかる通り、宮崎県の有効求人倍率は全国平均と比べて下回っているので転職活動は全国規模よりは不利かもしれません。
しかし1%を下回っていないので求職者一人に対して1.5社の求人がある数値となっています。
- 有効求人倍率って何だろう?
【求人数÷求職者数】で算出した数値。
仮に有効求人倍率が「2.0」なら「求職者1人に対して2つの仕事がある」という事です。
だからこの数値が高いほど 転職には有利ということになります。
宮崎県の製造業の新規求人数
2018年平均 | |
全国 | 1543.7人 |
宮崎県 | 808.08人 |
同様に宮崎労働局が発表した製造業新規求人状況によると2018年は上記グラフのようになります。
全国平均と比べても下回っているのがよく分かりますね。
都市部と比べるとさすがに人口差もあるので一概に「低すぎてダメだ」とはいえませんが、やはり数値としては低いですね。
ではもう少し細かく見てみましょう。
宮崎県の「生産工程の職業」の有効求人倍率
2018年平均 | |
全国 | 1.83% |
宮崎県 | 1.64% |
上記グラフはパートも含んだ数字ではありますが、こちらも全国平均よりも下回っていることがわかります。
しかし「生産工程の職業」で有効求人倍率を見ると全産業での宮崎県の有効求人倍率(1.50%)よりも数値は上がります。
宮崎県で工場への雇用率、雇用事情をまとめると、
- 「有効求人倍率」は全国平均を下回る。
- 「製造業新規求人状況」も人口差があるとはいえ全国平均を下回る。
- 「生産工程の職業の有効求人倍率」も全国平均を下回るが、全産業で見るより数値は上がる。
- 求人倍率自体はそれほど悪くなく、工場関連の仕事は一人につき1.6社以上の求人がある状況。
このことから、宮崎県で工場に転職しようとするならば全国の平均レベルと比べると状況は悪いと言わざるを得ませんが求人が無いわけではありません。
少ない求人でも確実に内定を取れるように、焦らず着実な転職活動を進めることが成功の鍵になるでしょう。
履歴書、職務経歴書、面接など、できる対策はしっかりとやっておきましょう。
宮崎県の平均給料はどれくらい?
厚生労働省が発表した宮崎県の平均給料は以下になります。
平均給料 | |
全国 | 304,300円 |
宮崎県 | 235,500円 |
あくまでも平均の数値なので必ずしもこれくらいの給料になるとは限りません。
人口数や生活にかかる金額は都市部と地方とでは変わってきますので、この比較は参考程度に考えるのが良いでしょう。
宮崎県の製造業の平均給料はどれくらい?
企業規模計 | 平均給料 |
10人以上 | 244,800円 |
1000人以上 | 301,700円 |
100〜999人 | 251,700円 |
10〜99人 | 210,700円 |
出典:年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(e-stat)
上記は厚生労働省が発表した宮崎県の製造業の企業規模別の平均給料となります。
もちろん「製造業」の中には工場勤務だけでなく営業職や事務職も入っていますし、上記数字はあくまでも規模別です。その中で年齢別、男女別で細かくみるとまた変わってきます。
宮崎県の平均給料が【235,500円】であることを考えれば給与面を重視して転職をするなら、
- 10人以上
- 1000人以上
- 100〜999人
の規模の企業への転職を目指すことになります。
ただし、給与が高いということはそれなりに求められる能力も高くなる傾向もあります。そこも考慮しておきましょう。
宮崎県で給料の高い製造業の業種はどれ?
宮崎県内で給料の高い業種・低い業種は以下のようになります。
高 | 家具・装備品製造業、パルプ・紙・紙加工品製造業(※1)、化学工業、プラスチック製品製造業(※1)、ゴム製品製造業(※2)、鉄鋼業(※1)、金属製品製造業、生産用機械器具製造業(※3)、生産用機械器具製造業(※3)、電子部品・デバイス・電子回路製造業、情報通信機械器具製造業(※4)、輸送用機械器具製造業(※1) |
中 | 飲料・たばこ・飼料製造業(※5)、窯業・土石製品製造業、非鉄金属製造業(※1)、はん用機械器具製造業(※5)、電気機械器具製造業(※6) |
低 | 食料品製造業、繊維工業、木材・木製品製造業(家具を除く)(※4)、印刷・同関連業、業務用機械器具製造業(※1) |
出典:年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(e-stat)
- ※1:10〜99人の企業規模だと中
- ※2:100〜999人の企業規模、10〜99人の企業規模だと中
- ※3:10〜99人の企業規模だと低
- ※4:100〜999人の企業規模だと中
- ※5:100〜999人の企業規模だと高、10〜99人の企業規模だと低
- ※6:100〜999人の企業規模だと低、10〜99人の企業規模だと高
こちらも企業規模や年齢により給与は変わっていくので必ずしもその業種なら給与面が期待できる、とまでは言い切れませんが概ね上記の表のようになるでしょう。
- 化学工業
- 金属製品
- はん用機械器具
- 電子部品・デバイス・電子回路
- 業務用機械器具
- 電子機械器具
- 情報通信機械器具
などの製造業は全国的に見ても給料が高い傾向があります。
宮崎県でもその傾向はありますが企業規模によっては給料の高い低いが変わってきます。(「※」を参考にしてください)
しかし宮崎県では業務用機械器具製造業は給料が低い傾向にあります。
食料品製造業や繊維工業は全国的に低い給料となっていますが、宮崎県も例外ではなく低い傾向となっています。
給与面を重視するなら上記の表を参考にしてどの業種の工場へ転職するかも参考にしてみてはいかがでしょうか。
※工場の年収や年齢別給料を知りたい方はこちら!
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