福井県で工場に転職するなら（福井市、敦賀、小浜、敦賀、坂井、鯖江など）

こんにちは！
工場に転職して10年目、たまには工場で働く女性が入社してもいいのになーと思うサトシです。

福井県は北陸工業地帯の南端を担い、メガネの生産量が日本一で繊維業も盛んな日本を代表するものづくり県です。

他にも化学工業、電子部品・デバイス・電子回路製造業が盛んな県でもあります。

福井県の求人数自体は全国平均と比べると低いですが、求人倍率は全国でもトップレベルの数値です。

福井県で工場へ転職するのであればかなり良い状況と言えます。

では福井県の工場への転職事情はどうなのか？データを見てみましょう。

福井県の雇用率、雇用事情
福井県の平均給料はどれくらい？
- 福井県の製造業の平均給料はどれくらい？
- 福井県で給料の高い製造業の業種は？
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福井県の雇用率、雇用事情

福井県の有効求人倍率

	2018年平均
全国	1.61%
福井県	2.07%

厚生労働省福井労働局が発表した2018年度の求人倍率は上記グラフのようになり、平均で2.07％となっております。

上記グラフを見てわかる通り、福井県の有効求人倍率は全国平均と比べて上回っているので転職活動は有利に進められるでしょう。

有効求人倍率って何だろう？

【求人数÷求職者数】で算出した数値。
仮に有効求人倍率が「2.0」なら「求職者1人に対して2つの仕事がある」という事です。
だからこの数値が高いほど転職には有利ということになります。

福井県の製造業の新規求人数

	2018年平均
全国	1543.7人
福井県	822.9人

同様に福井労働局が発表した製造業新規求人状況によると2018年は上記グラフのようになります。

全国平均と比べても下回っているのがよく分かりますね。

しかし福井県の人口とも関係してくるので新規求人数が低いからといって不利とも言い切れません。

参考までに福井県の2019年5月1日現在の人口は773,731人で全国で43位です。

それだけ人口が少ない中でも有効求人倍率が全国平均を上回っている状況は転職するのに有利と言えます。

ではもう少し細かく見てみましょう。

福井県の「生産工程の職業」の有効求人倍率

※福井労働局では生産工程の職業の有効求人倍率が載っている「求人・求職バランスシート」が毎月更新されるので、過去のデータが参照できないためこちらで確認できた数値を載せています。

【全国平均】
2018年平均・・・1.79%

【福井県】

	2019年1月	2019年5月
生産工程の職業の有効求人倍率	2.29%	1.86%
金属加工・溶接工・検査	3.72%	2.13%
製品製造(金属を除く)・加工・検査	2.42%	1.81%
機械組立(眼鏡を含む)・検査・修理	3.04%	2.80%
建設・土木・電気工事	10.68%	10.08%
運搬・包装の職業	1.78%	1.55%
清掃の職業	3.69%	2.60%
その他の生産工程・労務の職業	0.33%	0.28%

実は福井県の生産工程の職業の有効求人倍率は毎月数値が高いのです。

参考までに2019年1月と5月の数値を載せてみましたが、どちらも2018年の全国平均を上回っています。

その中でもさらに細かく職業別に見ても大抵どの職業でも高い数値を出しています。

これらの数値は全国的に見ても高いので福井で工場への転職はかなり有利に進められると考えられます。

福井県の雇用率はなぜ高いのか？

＜1＞
福井県は「労働集約型」の製造業が主力です。

【労働集約型とは？】

事業活動の主要な部分を人間の労働力に頼っており、売上高に対する人件費の比率が高い産業のこと。主に第1次産業の農業や、第3次産業のサービス業や流通業などがこれにあたる。
コトバンク　労働集約型産業より

労働力に対する依存が高いのでコストの削減として大手メーカーはコストの安い新興国へ生産をシフトしていきました。

しかし高品質な製品を作るのになかなか上手く対応できなかった背景があります。

特に北陸は日本最大の合成繊維のテキスタイル生産地でもあります。

中国での生産にシフトしたものの高品質な製品を求めて結局北陸での生産に再シフトしました。

＜2＞
福井県では世界的な部品メーカーや国内シェアNo.1の企業があります。

労働力の流出の激しい中国では情報や技術の流出を招くので、日本国内での生産を続ける企業が多いのです。

＜3＞
繊維産業では団塊世代の割合が多いので、この世代の退職者が増えると自動的に求人も増えていきます。

特に繊維産業が好調であればなおさら求人数が増えていきます。

福井県で工場への雇用率、雇用事情をまとめると、

「有効求人倍率」は全国平均を上回る。
「製造業新規求人状況」は全国平均以下だが、福井県の人口は全国でも43番目という背景も考えられる。
「生産工程の職業の有効求人倍率」は全国的に見ても高い。細かく職業別に見るとさらに高い。
福井県の雇用率が高い理由→労働集約型産業が好調、世界的部品メーカーが多い、団塊世代の退職で求人が多い。

このことから、福井県で工場に転職しようとするならば状況はとても良いと言えるでしょう。

福井県の平均給料はどれくらい？

厚生労働省が発表した福井県の平均給料は以下になります。

	平均給料
全国	304,300円
福井県	272,300円

出典：平成29年賃金構造基本調査

あくまでも平均の数値なので必ずしもこれくらいの給料になるとは限りません。
人口数や生活にかかる金額は都市部と地方とでは変わってきますので、この比較は参考程度に考えるのが良いでしょう。

福井県の製造業の平均給料はどれくらい？

企業規模計	平均給料
10人以上	298,300円
1000人以上	373,500円
100〜999人	289,500円
10〜99人	265,000円

出典：年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額（e-stat）

上記は厚生労働省が発表した福井県の製造業の企業規模別の平均給料となります。

もちろん「製造業」の中には工場勤務だけでなく営業職や事務職も入っていますし、上記数字はあくまでも規模別です。その中で年齢別、男女別で細かくみるとまた変わってきます。

福井県の平均給料が【272,300円】であることを考えれば給与面を重視して転職をするなら、

10人以上
1000人以上
100〜999人

の規模の企業への転職を目指すことになります。

ただし、給与が高いということはそれなりに求められる能力も高くなる傾向もあります。そこも考慮しておきましょう。

福井県で給料の高い製造業の業種は？

福井県内で給料の高い業種・低い業種は以下のようになります。

高	パルプ・紙・紙加工品製造業（※1）、化学工業、プラスチック製品製造業、業・土石製品製造業（※2）、鉄鋼業（※3）、非鉄金属製造業（※4）、金属製品製造業、はん用機械器具製造業、生産用機械器具製造業、業務用機械器具製造業、電子部品・デバイス・電子回路製造業、電気機械器具製造業（※1）、情報通信機械器具製造業（※1）、輸送用機械器具製造業（※5）
中	飲料・たばこ・飼料製造業（※3）、印刷・同関連業（※6）、ゴム製品製造業（※1）
低	食料品製造業（※7）、繊維工業（※8）、木材・木製品製造業(家具を除く)、家具・装備品製造業（※3）

出典：年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額（e-stat）