東京といえば首都なのでビジネスマンが働くイメージを持つ方もいるかもしれませんが、京浜工業地帯もあるのでモノ作りが盛んです。
また、下町には町工場もありますし都下にも大規模な工場があります。
さすがに首都だけあって人も多ければ仕事も多い、給与水準も平均以上という数値が出ています。
では東京都での工場への転職事情はどうなのか?データを見ていきましょう。
東京の雇用率、雇用事情
2018年の有効求人倍率は以下のようになります。
2018年平均 | |
全国 | 1.61% |
東京都 | 2.13% |
厚生労働省東京労働局が発表した2018年度の求人倍率は平均で2.13%となっております。
流石に日本の中心ですね。
上記グラフを見てわかる通り、東京の有効求人倍率は全国平均と比べて上回っているどころかトップレベルなので転職活動は有利に進められるでしょう。
- 有効求人倍率って何だろう?
【求人数÷求職者数】で算出した数値。
仮に有効求人倍率が「2.0」なら「求職者1人に対して2つの仕事がある」という事です。
だからこの数値が高いほど 転職には有利ということになります。
製造業の新規求人数
2018年平均 | |
全国 | 1543.7人 |
東京都 | 3852.33人 |
同様に東京労働局が発表した製造業新規求人状況によると2018年は上記グラフのようになります。
こちらも全国トップレベルの求人数です。
全国平均と比べてもかなり上回っているのがよく分かりますね。
ではもう少し細かく見てみましょう。
「生産工程の職業」の有効求人倍率
2018年平均 | |
全国 | 1.79% |
東京都 | 1.88% |
こちらも上記グラフを見てわかる通り全国の平均より上回っています。
有効求人倍率や製造業新規求人状況よりはパートも含んだ数字ではありますが、こちらも全国平均よりも上回っていることがわかります。
まとめると、
- 「有効求人倍率」は全国トップレベル。
- 「製造業新規求人状況」も全国トップレベル。
- 「生産工程の職業の有効求人倍率」も全国平均より上回っている。
このことから、東京都で工場に転職しようとするならば状況はかなり良いと言えるでしょう。
東京都の平均給料は?
厚生労働省が発表した東京都の平均給料は以下になります。
平均給料 | |
全国 | 304,300円 |
東京都 | 377,500円 |
このように全国平均よりも上回っています。
なお、平成29年度発表分で全国計を上回った都道府県は6つで、東京都もそのうちの一つです。(他は、神奈川、千葉、愛知、京都、大阪)
あくまでも平均の数値なので必ずしもこれくらいの給料になるとは限りませんが、全国的に見ても東京都での給与面は安心できる数字と言えるでしょう。
東京都の製造業の平均給料は?
企業規模 | 平均給料 |
10人以上 | 412,700円 |
1000人以上 | 464,100円 |
100〜999人 | 384,500円 |
10〜99人 | 349,200円 |
出典:年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(e-stat)
上記は厚生労働省が発表した東京都の製造業の企業規模別の平均給料となります。
これはあくまでも規模別なので年齢別、男女別で細かくみるとまた変わってきますが、給与水準は全国でもトップレベルです。
東京都の平均給料が【377,500円】であることを考えれば工場へ転職しても給与面は安心できる数値です。
全国の平均年収が304,300円なので東京都内の工場でより良い給与を得たいなら、どの企業規模でも期待できる数値です。
以上のことから東京都で製造業、工場へ転職しても給与は期待できるものだと分かりますね。
東京都で給料の高い製造業の業種は?
東京都内で給料の高い業種・低い業種は以下のようになります。
高 | 飲料・たばこ・飼料製造業(※1)、化学工業(※2)、プラスチック製品製造業(※3)、ゴム製品製造業(※2)、窯業・土石製品製造業(※2)、鉄鋼業(※1)、非鉄金属製造業(※4)、金属製品製造業(※4)、はん用機械器具製造業(※2)、生産用機械器具製造業(※3)、業務用機械器具製造業(※2)、電子部品・デバイス・電子回路製造業(※2)、電気機械器具製造業(※4)、情報通信機械器具製造業(※1)、輸送用機械器具製造業(※1) |
中 | |
低 | 食料品製造業(※5)、繊維工業、木材・木製品製造業(家具を除く)(※5)、家具・装備品製造業(※6)、パルプ・紙・紙加工品製造業(※5)、印刷・同関連業(※7)、 |
出典:年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(e-stat)
- ※1:100〜999人の企業規模、10〜99人の企業規模だと低
- ※2:10〜99人の企業規模だと低
- ※3:100〜999人の企業規模だと中
- ※4:100〜999人の企業規模だと中、10〜99人の企業規模だと低
- ※5:1000人以上の企業規模だと高
- ※6:10人以上の企業規模だと中、1000人以上の企業規模だと高
- ※7:1000人以上の企業規模だと高、10〜99人の企業規模だと中
こちらも企業規模や年齢により給与は変わっていくので必ずしもその業種なら給与面が期待できる、とまでは言い切れませんが概ね上記の表のようになるでしょう。
- 化学工業
- 金属製品
- はん用機械器具
- 電子部品・デバイス・電子回路
- 業務用機械器具
- 電子機械器具
- 情報通信機械器具
などの製造業は全国的に見ても給料が高い傾向があります。
東京都でもその傾向はありますが企業規模によっては給料の高い低いが変わってきます。(「※」を参考にしてください)
また、どの企業規模でも中くらいの給与水準の業種というのは東京都ではあまり無いようです。
反面、食料品製造業や繊維工業は全国的に低い給料となっていますが、東京都も例外ではなく低い傾向となっています。
給与面を重視するなら上記の表を参考にしてどの業種の工場へ転職するかも参考にしてみましょう。
※工場の年収や年齢別給料を知りたい方はこちら!
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