工場へ転職を考えているけど、自分にできるかどうか不安に思う人もいると思います。
そこで経験者100人に聞いた「工場・製造業に向いていない人」を厳選しました。
ここで挙げたものに1つでも当てはまったら工場の仕事に向いていない、ということではありません。
転職の選択肢として工場や製造業を視野に入れるのは間違いではありませんが、仕事の内容は業種によって様々です。
工場にはどんな仕事があるのかよく調べた上で「この仕事はできないかも・・・」と思ったら工場のや製造業は避けて違う業界へ転職しましょう。
さて、経験者が語る「製造業に向いてない人」はどういう人なか?
実際に工場で働いてきた皆さんのリアルな意見をお届けしましょう。
【この記事を書いた人】
サトシ
販売→営業→倉庫と渡り歩き金属加工工場に転職して10年目。
組合の執行役員も担当し工場の現場と会社の内部事情も熟知。
工場・製造業に向いてない人1 工場の環境に馴染めない人
手などに匂いが染み込む事もあり石鹸で洗っても取れない事も普通にあります。
さらに工場ではエアコンをいくら効かせていても全然効かず、暑い場合が多々あるので暑がり、汗かきは向いていないかもしれません。
自動車関係は常に油負け(肌が弱い人は荒れてしまう)する人は基本向きません。
印刷工場はきついですし、その点電子関係は清潔できつくはありませんが、工場によっては長時間で交替制が多いです。
そこから早い離職に繋がってしまうケースがあるので、雰囲気に慣れる、またはその努力が出来る人は大丈夫だと思います。
工場の仕事はいわゆる「汚い、きつい、危険」の3Kであることが多いです。
油で汚れるし、作業はきついし、危険も伴う。
頭脳労働というよりは肉体労働なのでこれは避けられません。
- 潔癖な人
- 肉体労働が苦手
- 危険作業が怖い
といった仕事が苦手な人は工場の仕事には向いていないでしょう。
工場・製造業に向いてない人2 単純作業が苦手な人
とにかく黙々と目の前を作業を進めていくため、睡眠不足があると辛い時があります。
そのような時に誤挿入があると全体の生産ラインが止まってしまいます。
私は長時間、ひたすらラインを流れてくる荷物の数字を目で追いかけて、該当する番号の荷物を横のラインに流していました。
立ちっぱなしで歩く事もなく、しゃべる事もないので集中力を続けさせるのが大変でした。
時間が経つのももの凄く長く感じますし、長く勤めていると「何してるんだろう自分」という風にこのままでいいのかな?という疑問が湧いてきて、精神的に疲れてきます。
向上心があって物事を深く考える人には向いていないと思います。
工場の仕事は単純作業が多いです。
単純作業はマニュアル通りに作業すればOKかもしれませんが、単調な仕事は飽きがくるので集中力を保つのが大変です。
仕事内容は単純だとしても、それを1日中同じクオリティで続けるのは意外と難しいものです。
生産する製品は傷や異物の混入は絶対に避けなければなりません。
ちょっとした不注意で「少しくらいまぁいいか」でそのまま出荷したら大問題にということもありえます。
集中力が欠けたら機械に巻き込まれて大怪我ということもあります。
簡単なことほど続けるのは案外難しいものです。
常にクリエイティブに、変化を求めている人は向いていないでしょう。(ただし仕事の効率化のアイディアを出すのは好まれます)
工場・製造業に向いてない人3 黙々と仕事をするのが苦手な人
工場では色んなことに取り組むというより同じ仕事をどれだけスピード感を持って丁寧にミスなくこなす事ができるかの世界だと思うからです。
そういう人は工場の仕事に向いていないと思います。
「単純作業」とダブるかもしれませんが、目の前の仕事を黙々とこなせないと工場の仕事は難しいこともあります。
慣れたらどうってことはありませんが、それまでは集中力も必要になりますし飽きっぽい人にはきついです。
余計なことを考えずに目の前の作業を「どれだけ正確に、スピーディーにこなせるか」を楽しめたりやりがいを持てない人は、工場の仕事は向いていないかもしれません。
工場・製造業に向いてない人4 自分勝手な人
たとえ作業効率の向上につながったとしても、勝手なことをされると他の人に迷惑が掛かります。
何かを変える際は、事前に上司や同僚に確認を取り、本当に行っても大丈夫かを確認する必要があります。
営業とは違い、自分だけができてればいいわけではありません。
向上心を持つことは大切ですが、チームと足並みをそろえることが大切だと思います。
作業マニュアルを見たときに、「これはこうしたほうがいいのに」とか「この確認は意味がないだろう」「こんなこといちいちチェックさせられて面倒だ」と思ってしまうタイプの人は、慣れから事故に繋がってしまうので工場の仕事はしないほうがいいです。
営業などに比べて自分で時間の調整などが自由に出来ず、学校に近いので決められた中で行動出来ない人は向いてないと思う。
個性があることは良いことですが、自分勝手でも良いという意味ではありません 。
効率の良い作業の仕方があれば取り入れるべきですが、自分のオリジナルのやり方をする事によって周りが混乱することもあります。
工場の仕事は他のラインとの連携で成り立っている事もあるので勝手なことをすると全体に関わります。
何よりマニュアルにない勝手な作業は安全面から見ても大変危険です。
工場の仕事はスタンドプレーで進めても上手くいきません。
効率さを求めるなら「この作業はこうした方が効率がいい」と改善提案して全体の作業効率が上がればあなたの評価につながります。
工場・製造業に向いてない人5 人と関わるのが好きな人
そういう人は工事勤務だと逆にストレスを感じると思います。
人と接する仕事を希望している人、営業マン向きの性格な方は工場の仕事に向いていないと思います。
私の友人に接客業ばかりやってきた子がおりますが、その子は1週間も続かなかったでそういうタイプは向かないです。
人と関わるのが好きな人はあえて工場の仕事をせずとも「人付き合いが得意」という利点を活かした営業職や接客業といった仕事の方が向いています。
もちろん工場で働いても同僚や上司や後輩と良い人間関係を築くことができるので問題はありません。
しかし、得意なことを活かす、自分の個性を発揮できる仕事の方が楽しんで働けるはずです。
その方が仕事でより良い結果を出しやすいでしょう。
人には向き不向きがあります。
自分はどういう仕事が向いているのかよく考えてからでも工場の仕事を選ぶのは遅くないです。
工場・製造業に向いてない人6 体力の無い人
普段身体を動かしてない人がいざ働いてみると大体足がパンパンになって「もう嫌だ」というセリフを聞いたことも何回もあります。
座り仕事も少ないのでそういったのが苦じゃない人が携わるといいと思います。
工場によっては重いものも扱いますし、暑い現場もありますので体力は必要です。
勤務が交代制になることも多いので睡眠や食事などの時間管理ができない人は体調を崩すことになると思います。
向き不向きがではなく、悪化させることもあるのでかなり辛いと思います。
やはり何事にも体が資本ですね。
工場は立ちっぱなしの仕事の方が圧倒的に多いので体力を使います。
たとえ動かない作業だとしても、じっと何時間も同じ場所に立って作業するだけで体力を使います。
重いものを持ち上げたり製品を運搬するために動くこともあります。
製造するものによっては夏は暑いし冬は寒いという工場もまだまだ多いです。
もちろん働いているうちにある程度体が慣れて体力もついてきますが、腰痛など体に疾患がある人は悪化させたら大変なので注意してください。
工場・製造業に向いてない人7 コミュニケーションが苦手な人
なので、人とあまり関わりたくない方には不向きです
しかし、体育会系の人がいたり言葉遣いが荒い人がいるのでそれなりにコミュニケーションが求められたり、仲の良さ、ノリの良さを良しとする風潮がある気がします。
本当に黙々と、淡々と一人で作業したい人には、意外と向いていません。
コミュニケーション力が無い人や自分勝手に独善的にやる人は周りの人達も見捨てられ助けてくれないのでやっていけないと思います。
いわゆる「コミュ障」だからなるべく人と会話のない仕事をしたいということで工場の仕事をしたい人もいるでしょう。
しかし、集団の中にいる以上、全くコミュニケーションをゼロにするということは不可能です。
工場にいる時間は仕事をしているだけではありません。
朝礼や休憩時間もありますし、仕事の連携を取るためにもある程度のコミュニケーションはやはり必要です。
無理してまでコミュニケーションを取る必要はありませんが、挨拶くらいはできないと礼儀が無いことになるので自分の立場も悪くなります。
もちろん仕事の内容によってはあまり喋らないこともありますが、最低限のコミュニケーションくらいは取れないと工場以外の仕事でもきついです。
工場・製造業に向いてない人8 人間関係が煩わしいと思う人
日頃から人間関係が上手く構築できていれば仕事の連携は上手くいくしミスを防ぐ事にもつながります。最低限のコミュニケーションも取りたくない人は難しいです。
その職場の雰囲気にもよりますが、個性が強すぎるとそこのボス的な存在に目を付けられる可能性も高いです。
人間関係をうまく保てず、人と一緒に他の従業員さんの悪口を言うような方は向いていません。
「コミュニケーションが苦手な人」とダブるかもしれませんが、人間関係が煩わしいからといって仕事中に人間関係を断つということも無理な話です。
工場の仕事は一人で全ての作業をしているわけではないので、集団の中にいる以上何らかの人間関係はあります。
どこの職場でもそうですが、極力人間関係を避けると変人扱いされるし、変に目立つと今度は目を付けられる事もあります。
人間関係が面倒臭い気持ちは分かりますが、必要以上に関わらなければいけないこともないのでのらりくらりと関わっていきましょう。
嫌いな人がいるからといって悪口を言いすぎるといつかその人の耳に入るかもしれません。
そうしたら余計に人間関係がこじれるので悪口はほどほどにしておきましょう。
工場・製造業に向いてない人9 不器用な人
手先が不器用だと向いていないかもしれないです。
工場によっては細かい作業が必要なこともあります。
不器用だと作業が遅かったりミスが増えたりすることもありますが、これは仕事をしているうちに慣れて出来るようになっていきます。
しかし、器用さを求められる作業が本気で苦手な人は自分が働きたい工場の仕事内容をよく調べないとあとで泣きを見ます。
入社した後に手先の不器用さで苦労するくらいなら違う仕事を探しましょう。
あなたに合う仕事はきっとあります。
工場の仕事が向いていない人のまとめ
- 工場の環境に馴染めない人
・潔癖な人
・危険作業が怖い
・体力が無い人
は要注意 - 単純作業が苦手な人
・単純作業は意外と集中力が必要!
・簡単なことほど案外難しい - 黙々と仕事をするのが苦手な人
・飽きっぽい人
・集中力の無い人
は要注意 - 自分勝手な人
・勝手な作業は全体の作業に影響させる
・勝手な作業は安全面から見ても大変危険 - 人と関わるのが好きな人
・工場でも良い人間関係を作れるから問題はない
・自分の利点を生かした仕事の方が良い結果を出しやすい - 体力の無い人
・何事も体力が資本!
・腰痛などの疾患がある人は要注意 - コミュニケーションが苦手な人
・仕事の連携を取るためにもコミュニケーションをゼロにすることは不可能
・挨拶くらいはできるように - 人間関係が煩わしいと思う人
・集団の中にいる以上、何らかの人間関係は発生する
・無理に関わらずのらりくらりと関わればOK - 不器用な人
・仕事内容を調べておかないと泣きを見る
・ただし慣れてくればできるようになる
というわけで経験者に聞いた「工場の仕事に向いていない人」をまとめてみました。
冒頭にも言いましたが、どれか1つでも当てはまったら工場の仕事が向いていないわけではありません。
「これは苦手だけどこっちのは問題ないな」ということがあれば工場の仕事もできるでしょう。
しかし、「どうしてもこれはダメだ」と思う項目があれば工場の仕事を選ぶのは考えた方がいいかもしれません。
世の中には様々な仕事があります。
焦って自分に合わない仕事をするより、もう一度自分の適性をよく考えた上で最適な仕事ができるように動いていきましょう。