工場に転職して10年目、真冬の作業は腰のカイロが欠かせないサトシです。
奈良県はスポーツシューズ、野球のグローブ、靴下など、20以上の品物が日本で一番作られている県です。また、有名な企業ではハウス食品、UHA味覚糖、シャープなどが奈良県に工場を構えています。
奈良県の求人数、求人倍率は全国平均と比べると下回りますが焦ることはありません。
求人自体は1人につき1社以上あるというデータが出ているので工場への転職は希望が持てます。
では奈良県の工場への転職事情はどうなのか?データを見てみましょう。
奈良県の雇用率、雇用事情
奈良県の有効求人倍率
2018年平均 | |
全国 | 1.61% |
奈良県 | 1.45% |
厚生労働省奈良県労働局が発表した2018年度の求人倍率は上記グラフのようになり、平均で1.45%となっております。
上記グラフを見てわかる通り、奈良県の有効求人倍率は全国平均と比べて下回っているので転職活動は全国レベルで比べると少し不利かもしれません。
- 有効求人倍率って何だろう?
【求人数÷求職者数】で算出した数値。
仮に有効求人倍率が「2.0」なら「求職者1人に対して2つの仕事がある」という事です。
だからこの数値が高いほど 転職には有利ということになります。
奈良県の製造業の新規求人数
2018年平均 | |
全国 | 1543.7人 |
奈良県 | 595.9人 |
同様に奈良労働局が発表した製造業新規求人状況によると2018年は上記グラフのようになります。
全国平均と比べてもかなり下回っているのがよく分かりますね。
実は奈良県の製造業の新規求人数は関西圏でも一番下で、しかもこの中に工場の仕事だけでなく営業や事務職も含まれることになります。
ではもう少し細かく見てみましょう。
奈良県の「生産工程の職業」の有効求人倍率
2018年平均 | |
全国 | 1.79% |
奈良県 | 1.39% |
こちらも全国平均よりも下回っていることがわかります。
残念ながら奈良県は生産工程の職業の有効求人倍率も関西圏では一番下です。
なかなか厳しい状況であることは事実ですが、データから「一人につき1.3社の求人がある」とも言えます。
つまりゼロでは無いので悲観しすぎないようにしましょう。
奈良県で工場への雇用率、雇用事情をまとめると、
- 「有効求人倍率」は全国平均を下回る。
- 「製造業新規求人状況」も全国平均と比べるとかなり下回る。
- 「生産工程の職業の有効求人倍率」も全国平均以下だが、工場の仕事は一人につき約1.3社の求人はある状況。
国が発表したこれらのデータから見ると、奈良県で工場に転職しようとするならば全国の平均レベルと比べると状況は悪いと言えるでしょう。
しかし求人が無いわけではありません。
少ない人でも確実に内定を取れるように、焦らず着実な転職活動を進めることが成功の鍵にります。
または工場関連の資格を持って入れば工場だけではなく他の業種への転職も視野に入れてみるという考え方もあります。
例えばフォークリフトの免許があれば工場だけでなく倉庫、物流関連への転職へと幅が広げられるでしょう。
または近隣の府県も選択肢として入れてみるのもいいかもしれません。
関西圏であれば大阪、兵庫、京都は求人が多い傾向がありますし、特に大阪、京都は平成29年には平均年収の全国計を上回っています。
いずれにしろ、履歴書、職務経歴書、面接、業界研究など、できる対策はしっかりとやっておきましょう。
奈良県の平均給料はどれくらい?
厚生労働省が発表した奈良県の平均給料は以下になります。
平均給料 | |
全国 | 304,300円 |
奈良県 | 300,700円 |
あくまでも平均の数値なので必ずしもこれくらいの給料になるとは限りません。
人口数や生活にかかる金額は都市部と地方とでは変わってきますので、この比較は参考程度に考えるのが良いでしょう。
奈良県の製造業の平均給料はどれくらい?
企業規模計 | 平均給料 |
10人以上 | 322,400円 |
1000人以上 | 386,500円 |
100〜999人 | 313,500円 |
10〜99人 | 289,300円 |
出典:年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(e-stat)
上記は厚生労働省が発表した奈良県の製造業の企業規模別の平均給料となります。
もちろん「製造業」の中には工場勤務だけでなく営業職や事務職も入っていますし、上記数字はあくまでも規模別です。その中で年齢別、男女別で細かくみるとまた変わってきます。
奈良県の平均給料が【300,700円】であることを考えれば給与面を重視して転職をするなら、
- 10人以上
- 1000人以上
- 100〜999人
の規模の企業への転職を目指すことになります。
ただし、給与が高いということはそれなりに求められる能力も高くなる傾向もあります。そこも考慮しておきましょう。
奈良県で給料の高い製造業の業種はどれ?
奈良県内で給料の高い業種・低い業種は以下のようになります。
高 | 化学工業、ゴム製品製造業(※1)、非鉄金属製造業、はん用機械器具製造業、生産用機械器具製造業、電子部品・デバイス・電子回路製造業(※2)、電気機械器具製造業、情報通信機械器具製造業、輸送用機械器具製造業(※3) |
中 | 飲料・たばこ・飼料製造業(※4)、パルプ・紙・紙加工品製造業(※4)、印刷・同関連業(※3) |
低 | 食料品製造業、繊維工業(※5)、木材・木製品製造業(家具を除く)、家具・装備品製造業(※5)、プラスチック製品製造業、窯業・土石製品製造業(※6)、鉄鋼業(※5)、金属製品製造業(※7)、業務用機械器具製造業(※5) |
出典:年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(e-stat)
- ※1:10〜99人の企業規模だと低
- ※2:100〜999人、10〜99人の企業規模だと低
- ※3:100〜999人の企業規模だと低
- ※4:100〜999人の企業規模だと高、10〜99人の企業規模だと低
- ※5:100〜999人の企業規模だと高
- ※6:10〜99人の企業規模だと中
- ※7:10〜99人の企業規模だと高
こちらも企業規模や年齢により給与は変わっていくので必ずしもその業種なら給与面が期待できる、とまでは言い切れませんが概ね上記の表のようになるでしょう。
- 化学工業
- 金属製品
- はん用機械器具
- 電子部品・デバイス・電子回路
- 業務用機械器具
- 電子機械器具
- 情報通信機械器具
などの製造業は全国的に見ても給料が高い傾向があります。
奈良県でもその傾向はありますが企業規模によっては給料の高い・低いが変わってきます。(「※」を参考にしてください)
反面、食料品製造業や繊維工業は全国的に低い給料となっていますが、奈良県も例外ではなく低い傾向となっています。
給与面を重視するなら上記の表を参考にしてどの業種の工場へ転職するかも参考にしてみましょう。
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