工場に転職して10年目、現場はPC作業ができる人が少ないので大抵押し付けられるサトシです。
宮城県は臨海部では石油、鉄鋼、製紙など、内陸部では電子部品、自動車といった産業が集積しています。また、豊かな自然に恵まれているので食料品の製造も盛んです。
有名企業ではトヨタやキリンビールが宮城県に工場を構えています。
そんな宮城県の求人倍率は全国平均を上回り全国的に見ても高いので工場への転職は有利です。
では宮城県の工場への転職事情はどうなのか？データを見てみましょう。
宮城県の雇用率、雇用事情
宮城県の2018年の有効求人倍率は以下のようになります。
| 2018年平均 | |
| 全国 | 1.61% |
| 宮城県 | 1.69% |
厚生労働省宮城労働局が発表した2018年度の求人倍率は平均で1.69％となっております。
上記グラフを見てわかる通り、宮城県の有効求人倍率は全国平均と比べて若干上回っているので転職活動は少し有利に運ぶかもしれません。
- 有効求人倍率って何だろう？
【求人数÷求職者数】で算出した数値。
仮に有効求人倍率が「2.0」なら「求職者1人に対して2つの仕事がある」という事です。
だからこの数値が高いほど 転職には有利ということになります。
宮城県の製造業の新規求人数
| 2018年平均 | |
| 全国 | 1543.7人 |
| 宮城県 | 906.7人 |
同様に宮城労働局が発表した製造業新規求人状況によると2018年は上記グラフのようになります。
全国平均と比べると下回っているのがよく分かりますが、宮城県は東北の中でも人口が多い方なので結構意外な結果ですね。（宮城県の人口：約230.3万人）
ではもう少し細かく見てみましょう。
宮城県の「生産工程の職業」の有効求人倍率
| 2018年平均 | |
| 全国 | 1.79% |
| 宮城県 | 2.17% |
ところが「生産工程の職業」で有効求人倍率を見ると全国平均上回っていることがわかります。
「2.17％」という数値は全国的に見ても高い数値です。（1人につき2社以上求人がある状況）
地方でこれだけの数値が出るということは、宮城県は製造業の求人数自体はそれほど多くなくても工場への転職を希望する人には有利であるといえます。
まとめると、
- 「有効求人倍率」は全国平均を若干上回る。
- 「製造業新規求人状況」だと全国平均を下回る。
- 「生産工程の職業の有効求人倍率」は全国平均を軽く上回る。
- 求人数は少なくとも工場の求人は1人につき2社以上の求人がある状況である。
このことから、宮城県で工場に転職しようとするならば状況は有利であると言えるでしょう。
宮城県の平均給料はどれくらい？
厚生労働省が発表した宮城県の平均給料は以下になります。
| 平均給料 | |
| 全国 | 304,300円 |
| 宮城県 | 284,500円 |
あくまでも平均の数値なので必ずしもこれくらいの給料になるとは限りません。
人口数や生活にかかる金額は都市部と地方とでは変わってきますので、この比較は参考程度に考えるのが良いでしょう。
宮城県の製造業の平均給料はどれくらい？
| 企業規模計 | 平均給料 |
| 10人以上 | 300,200円 |
| 1000人以上 | 347,900円 |
| 100〜999人 | 288,100円 |
| 10〜99人 | 244,800円 |
出典：年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額（e-stat）
上記は厚生労働省が発表した宮城県の製造業の企業規模別の平均給料となります。
もちろん「製造業」の中には工場勤務だけでなく営業職や事務職も入っていますし、上記数字はあくまでも規模別です。その中で年齢別、男女別で細かくみるとまた変わってきます。
宮城県の平均給料が【284,500円】であることを考えれば、給与面を重視して転職をするなら
- 10人以上
- 1000人以上
- 100〜999人
の規模の企業への転職を目指すことになります。
ただし、給与が高いということはそれなりに求められる能力も高くなる傾向もあります。そこも考慮しておきましょう。
宮城県で給料の高い製造業の業種はどれ？
宮城県内で給料の高い業種・低い業種は以下のようになります。
| 高 | 印刷・同関連業、化学工業（※1）、プラスチック製品製造業（※2）、鉄鋼業（※3）、金属製品製造業（※4）、はん用機械器具製造業（※5）、生産用機械器具製造業、電子部品・デバイス・電子回路製造業（※5）、輸送用機械器具製造業 |
| 中 | ゴム製品製造業（※6）、非鉄金属製造業、業務用機械器具製造業（※5 ）、電気機械器具製造業（※6） |
| 低 | 食料品製造業（※1）、飲料・たばこ・飼料製造業（※1）、繊維工業（※7）、木材・木製品製造業(家具を除く)（※7）、家具・装備品製造業（※7）、パルプ・紙・紙加工品製造業（※8）、窯業・土石製品製造業（※2）、情報通信機械器具製造業（※9） |
出典：年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額（e-stat）
- ※1：100〜999人の企業規模だと高
- ※2：10 〜99人の企業規模だと中
- ※3：100〜999人の企業規模だと中、10〜99人の企業規模だと低
- ※4：1000人以上の企業規模だと低、10〜99人の企業規模だと中
- ※5：10〜99人の企業規模だと低
- ※6：100〜999人の企業規模だと高、10〜99人の企業規模だと低
- ※7：100〜999人の企業規模だと中
- ※8：10人以上の企業規模だと中、10〜99人の企業規模だと中
- ※9：1000人以上の企業規模だと中、100〜999人の企業規模だと高
こちらも企業規模や年齢により給与は変わっていくので必ずしもその業種なら給与面が期待できる、とまでは言い切れませんが概ね上記の表のようになるでしょう。
- 化学工業
- 金属製品
- はん用機械器具
- 電子部品・デバイス・電子回路
- 業務用機械器具
- 電子機械器具
- 情報通信機械器具
などの製造業は全国的に見ても給料が高い傾向があります。
宮城県でもその傾向はありますが企業規模によっては給料の高い低いが変わってきます。（「※」を参考にしてください）
例えば宮城県では「情報通信機械器具製造業」は給料が低い傾向ですが、
- 1000人以上の企業規模だと中、100〜999人の企業規模だと高
というデータとなっています。
反面、食料品製造業や繊維工業は全国的に見ても比較的低い給料となっていますが、宮城県も例外ではなく低い傾向となっています。
給与面を重視するなら上記の表を参考にしてどの業種の工場へ転職するかも参考にしてみましょう。
※工場の年収や年齢別給料を知りたい方はこちら！
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