京都といえば観光地のイメージが強いかもしれませんが、意外と大きな工場もあります。
ビール好きなら一度は行ってみたいサントリーのビール工場、暑い夏にはぐーっと飲みたいコカコーラの工場、車でいえばダイハツが工場を京都に構えています。
では実際に京都で工場への転職事情はどうなのか?データを見ていきましょう。
京都府の雇用率、雇用事情
2018年の有効求人倍率は下記になります。
2018年平均 | |
全国 | 1.61% |
京都府 | 1.57% |
厚生労働省が発表した2018年の有効求人倍率は上記グラフの通りで、平均は1.61%です。
京都労働局が発表した2018年度の求人倍率は平均で1.57%となっています。
上記グラフを見てわかる通り、京都の有効求人倍率は全国平均と比べて若干下回っていますが、それほどの差は無いので(0.04ポイントの差)そこまで気にする必要は無いでしょう。
- 有効求人倍率って何だろう?
【求人数÷求職者数】で出た数値のことを言います。
仮に有効求人倍率が「2.0」なら「求職者1人に対して2つの仕事がある」という事です。
だからこの数値が高いほど 転職には有利ということになります。
製造業の新規求人数
2018年平均 | |
全国 | 1543.7人 |
京都府 | 1593.3人 |
同様に京都労働局が発表した製造業新規求人状況によると2018年は上記グラフのようになります。
全国平均と比べてもほぼ同じくらい、若干京都の方が上回っていますので求人数での不利は無いと考えていいでしょう。
ではもう少し細かく見てみましょう。
「生産工程の職業」の有効求人倍率
2018年平均 | |
全国 | 1.79% |
京都府 | 1.87% |
こちらも京都労働局が発表した数字になります。
「生産工程の職業」で見ると2018年の京都府の有効求人倍率はほぼ全国平均より上回っていることが分かります。
まとめると
- 「有効求人倍率」は全国平均以下でしたが大きな差は無いし、産業全体で出した数値なのでそれほど気にしなくていいでしょう。
- 「製造業新規求人状況」はほぼ全国平均と同程度。
- 「生産工程の職業」では有効求人倍率を見ても京都府は全国平均よりも上回っているのがよく分かります。
このことから京都府で工場への転職活動をするのは有利に進められると判断できます。
京都府の平均給料は?
厚生労働省が発表した京都の平均給料は以下になります。
平均月収 | |
全国 | 304,300円 |
京都府 | 311,600円 |
このように、京都府の平均給料は全国平均よりも上回っています。
なお、平成29年度発表分で全国計を上回った都道府県は6つで、京都府もそのうちの一つです。(他は、東京、神奈川、千葉、愛知、大阪)
あくまでも平均の数値なので必ずしもこれくらいの給料になるとは限りませんが、全国的に見ても給与面では期待できる数字なのでは無いでしょうか。
京都府の製造業の平均給料は?
企業規模計 | 平均給料 |
10人以上 | 367,100円 |
1000人以上 | 421,800円 |
100〜999人 | 351,600円 |
10〜99人 | 291,700円 |
出典:年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(e-stat)
上記は厚生労働省が発表した京都府の製造業の規模別の平均給料となります。
もちろん「製造業」の中には工場勤務だけでなく営業職や事務職も入っていますし、上記数字はあくまでも規模別です。その中で年齢別、男女別で細かくみるとまた変わってきます。
京都府の平均給料は【311,600円】であることを考えれば給与面を重視して転職をするなら、
- 10人以上
- 1000人以上
- 100〜999人
の規模の企業への転職を目指すことになります。
ただし、給料が高いということはそれなりに求められる能力も高くなる傾向もあります。そこも考慮しておきましょう。
京都府で給料の高い製造業の業種は?
京都府内で給料の高い業種・低い業種は以下のようになります。
高 | 印刷・同関連業(※1)、化学工業、プラスチック製品製造業、窯業・土石製品製造業(※2)、鉄鋼業(※2)、非鉄金属製造業(※3)、金属製品製造業(※2)、はん用機械器具製造業(※2)、生産用機械器具製造業(※3)、業務用機械器具製造業(※2)、電子部品・デバイス・電子回路製造業(※3)、電気機械器具製造業(※4)、情報通信機械器具製造業(※2)、輸送用機械器具製造業(※2) |
中 | 飲料・たばこ・飼料製造業(※5)、繊維工業、木材・木製品製造業(家具を除く)(※6)、パルプ・紙・紙加工品製造業(※7)、ゴム製品製造業(※3) |
低 | 食料品製造業(※8)、家具・装備品製造業 |
出典:年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(e-stat)
- ※1:10人以上の企業規模だと中、10〜99人の企業規模だと低
- ※2:10〜99人の企業規模だと中
- ※3:10〜99人の企業規模だと低
- ※4:100〜999人の企業規模、10〜99人の企業規模だと低
- ※5:1000人以上の企業規模、10〜99人の企業規模だと高
- ※6:100〜999人の企業規模だと高
- ※7:1000人以上の企業規模だと高、100〜999人の企業規模だと低
- ※8:1000人以上の企業規模だと中
こちらも企業規模や年齢により給与は変わっていくので必ずしもその業種なら給与面が期待できる、とまでは言い切れませんが概ね上記の表のようになるでしょう。
- 化学工業
- 金属製品
- はん用機械器具
- 電子部品・デバイス・電子回路
- 業務用機械器具
- 電子機械器具
- 情報通信機械器具
などの製造業は全国的に見ても給料が高い傾向があります。
京都府でもその傾向はありますが企業規模によっては給料の高い低いが変わってきます。(「※」を参考にしてください)
反面、食料品製造業や繊維工業は全国的に低い給料となっていますが、京都府では繊維工業は中くらいの給与水準のようです。
給与面を重視するなら上記の表を参考にしてどの業種の工場へ転職するかも参考にしてみましょう。
※工場の年収や年齢別給料を知りたい方はこちら!
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