神奈川県で工場といえば横浜と川崎にかかる「京浜工業地帯」が有名ですね。ここでは鉄鋼、機械、化学などの重工業や食品、印刷、繊維などの軽工業が盛んです。
他の地域でも厚木市周辺や藤沢市(湘南エリア)や他の地域にも工場が多いので求人も多い。
そして給与水準も全国平均から比べると高めなので工場への転職を考えたら有利な土地です。
では神奈川県での工場への転職事情はどうなのか?データを見ていきましょう。
神奈川県の雇用率、雇用事情
2018年の有効求人倍率は以下のようになります。
2018年平均 | |
全国 | 1.61% |
神奈川県 | 1.20% |
厚生労働省神奈川労働局が発表した2018年度の有効求人倍率では平均だと1.20%となっております。
上記グラフを見てわかる通り、神奈川県の有効求人倍率は全国平均と比べて下回っているので転職活動は若干不利と思われるかもしれませんが、「一人につき一つ以上の仕事がある」と考えれば諦めるにはまだ早いでしょう。
- 有効求人倍率って何だろう?
【求人数÷求職者数】で算出した数値。
仮に有効求人倍率が「2.0」なら「求職者1人に対して2つの仕事がある」という事です。
だからこの数値が高いほど 転職には有利ということになります。
製造業の新規求人数
2018年平均 | |
全国 | 1543.7人 |
神奈川県 | 2292.08人 |
同様に神奈川労働局が発表した製造業新規求人状況によると2018年は上記グラフのようになります。
全国平均と比べても約700人ほど上回っています。有効求人倍率が低くても仕事が無いわけではないし求人数は多いので不安になることはないでしょう。
まとめると、
- 「有効求人倍率」は全国平均よりも下ではあるものの、求職者一人につき求人一つはある状況。
- 「製造業新規求人状況」は全国平均よりも約700人多い状況。
このことから、神奈川県での工場への転職は必ずしも悪い状況では無いでしょう。
神奈川県の平均給料はどれくらい?
厚生労働省が発表した神奈川県の平均給料は以下になります。
平均給料 | |
全国 | 304,300円 |
神奈川県 | 329,800円 |
このように全国平均よりも上回っています。
なお、平成29年度発表分で全国計を上回った都道府県は6つで、神奈川県もそのうちの一つです。(他は、東京、千葉、愛知、京都、大阪)
あくまでも平均の数値なので必ずしもこれくらいの給料になるとは限りませんが、全国的に見ても神奈川県での給与面は安心できる数字と言えます。
神奈川県の製造業の平均給料はどれくらい?
企業規模 | 平均給料 |
10人以上 | 377,800円 |
1000人以上 | 421,800円 |
100〜999人 | 363,700円 |
10〜99人 | 320,000円 |
出典:年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(e-stat)
上記は厚生労働省が発表した神奈川県の製造業の企業規模別の平均給料となります。
これはあくまでも規模別なので年齢別、男女別で細かくみるとまた変わってきますが、どの企業規模でも全国的に見ても良い数値です。
神奈川県の平均給料が【329,800円】であることを考えれば給与面を重視して工場へ転職するなら
- 10人以上
- 1000人以上
- 100〜999人
の規模の企業への転職を目指すことになります。
ただし、給与が高いということはそれなりに求められる能力も高くなる傾向もあります。そこも考慮しておきましょう。
神奈川県で給料の高い製造業の業種はどれ?
神奈川県内で給料の高い業種・低い業種は以下のようになります。
高 | 化学工業(※1)、プラスチック製品製造業、ゴム製品製造業(※2)、窯業・土石製品製造業(※1)、鉄鋼業、非鉄金属製造業(※3)、金属製品製造業(※3)、はん用機械器具製造業(※3)、生産用機械器具製造業(※1)、業務用機械器具製造業(※1)、電子部品・デバイス・電子回路製造業、電気機械器具製造業、情報通信機械器具製造業(※1)、輸送用機械器具製造業 |
中 | |
低 | 食料品製造業、飲料・たばこ・飼料製造業(※4)、繊維工業、木材・木製品製造業(家具を除く)、家具・装備品製造業(※5)、印刷・同関連業(※6)、パルプ・紙・紙加工品製造業(※7) |
出典:年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(e-stat)
- ※1:10〜99人の企業規模だと低
- ※2:100〜999人の企業規模だと低
- ※3:10〜99人の企業規模だと中
- ※4:100〜999人の企業規模だと中
- ※5:1000人以上の企業規模だと高
- ※6:1000人以上の企業規模だと高、10〜99人の企業規模だと中
- ※7:10人以上の企業規模、1000人以上の企業規模だと高
こちらも企業規模や年齢により給与は変わっていきます。
必ずしもその業種なら給与面が期待できるとまでは言い切れませんが、概ね上記の表のようになるでしょう。
- 化学工業
- 金属製品
- はん用機械器具
- 電子部品・デバイス・電子回路
- 業務用機械器具
- 電子機械器具
- 情報通信機械器具
などの製造業は全国的に見ても給料が高い傾向があります。
神奈川県でもその傾向はありますが企業規模によっては給料の高い低いが変わってきます。(「※」を参考にしてください)。
反面、食料品製造業や繊維工業は全国的に低い給料となっていますが、神奈川県も例外ではなく低い傾向となっています。
給与面を重視するなら上記の表を参考にしてどの業種の工場へ転職するかも参考にしてみましょう。
※工場の年収や年齢別給料を知りたい方はこちら!
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