青森といえばやはりリンゴ、そして日本一のニンニクの産地としても有名です。
そんな青森では工場関連の求人倍率が全国平均よりも良いという特徴があります。
給与水準は全国平均から見たら下回りますが、青森県の平均と比べるとちょうど真ん中かそれ以上というデータも出ています。
つまりデータ上では青森県は工場へ転職しやすいし給与もまずまずなので、工場への転職は有利と言えるでしょう。
では青森県での工場への転職事情はどうなのか?データを見てみましょう。
青森県の雇用率、雇用事情
2018年の有効求人倍率は以下のようになります。
2018年平均 | |
全国 | 1.61% |
青森県 | 1.30% |
厚生労働省青森労働局が発表した2018年度の求人倍率は平均で1.30%となっております。
上記グラフを見てわかる通り、青森県の有効求人倍率は全国平均と比べると下回っていますが、1人につき1社以上の求人はある状況です。
- 有効求人倍率って何だろう?
【求人数÷求職者数】で算出した数値。仮に有効求人倍率が「2.0」なら「求職者1人に対して2つの仕事がある」という事です。だからこの数値が高いほど 転職には有利ということになります。
青森県の製造業の新規求人数
2018年平均 | |
全国 | 1543.7人 |
青森県 | 674.17人 |
同様に青森労働局が発表した製造業新規求人状況によると2018年は上記グラフのようになります。
こちらも全国平均と比べると下回っているのがよく分かります。
しかし都市部と地方では人口の差があるので全国平均より下回るのはよくある事なのでそれほど悲観しないようにしましょう。
ではもう少し細かく見てみましょう。
青森県の「生産工程の職業」の有効求人倍率
2018年平均 | |
全国 | 1.79% |
青森県 | 2.21% |
「生産工程の職業」の有効求人倍率をみると全国平均より上回っているのが良く分かります。
有効求人倍率の全国平均が1.61%であることを考えれば非常に良い数値となっています。
つまり、青森県全体の有効求人倍率や製造業の新規求人状況は全国平均を下回りますが、生産工程の職業は1人につき2社以上の求人があることが発表されています。
まとめると、
- 「有効求人倍率」は全国平均を下回る。
- 「製造業新規求人状況」も大幅に全国平均を下回る。
- しかし「生産工程の職業の有効求人倍率」は全国平均以上で1人につき2社以上の求人がある。
このことから、青森県で工場に転職しようとするならば状況は意外と有利に進められるでしょう。
青森県の平均給料はどれくらい?
厚生労働省が発表した青森県の平均給料は以下になります。
平均給料 | |
全国 | 304,300円 |
青森県 | 234,800円 |
あくまでも平均の数値なので必ずしもこれくらいの給料になるとは限りません。
各都道府県により生活にかかる金額も変わってきますのであくまでも参考程度に考えてください。
青森県の製造業の平均給料はどれくらい?
企業規模 | 平均給料 |
10人以上 | 253,300円 |
1000人以上 | 327,400円 |
100〜999人 | 236,200円 |
10〜99人 | 234,800円 |
出典:年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(e-stat)
上記は厚生労働省が発表した青森県の製造業の企業規模別の平均給料となります。
これはあくまでも規模別なので年齢別、男女別で細かくみるとまた変わってきますが、決して悪い数字ではありません。
全国平均よりは下回りますが、青森県の平均給料が【234,800円】であることを考えればどの企業規模の工場へ転職しても給与面はひとまず安心できる数値ではないでしょうか。
もちろん給与面を重視するならば【1000人以上】の規模の企業へ転職するのが理想です。
ただし、それだけの給与が支払われるということはそれだけの能力を求められることも考えられますので、そこも考慮しておきましょう。
【10〜99人以上】の規模の企業でも青森県の平均給与と同水準です。
以上のことから青森県で製造業、工場へ転職しても給与はそれほど悲観することはないかもしれません。
青森県で給料の高い業種はどれ?
青森県内で給料の高い業種・低い業種は以下のようになります。
高 | パルプ・紙・紙加工品製造業(※1)、化学工業、ゴム製品製造業(※2)、窯業・土石製品製造業、鉄鋼業、非鉄金属製造業(※2)、金属製品製造業(※2)、はん用機械器具製造業、生産用機械器具製造業(※3)、電子部品・デバイス・電子回路製造業(※4)、業務用機械器具製造業(※5)、電気機械器具製造業、情報通信機械器具製造業(※6)、輸送用機械器具製造業 |
中 | 飲料・たばこ・飼料製造業、木材・木製品製造業(家具を除く)、プラスチック製品製造業 |
低 | 食料品製造業(※3)、繊維工業(※7)、印刷・同関連業、家具・装備品製造業、 |
出典:年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(e-stat)
- ※1:10人以上の企業規模だと中、10〜99人の企業規模だと低
- ※2:10〜99人の企業規模だと中
- ※3:1000人以上の企業規模だと中
- ※4:100〜999人の企業規模だと中、10〜99人の企業規模だと低
- ※5:100〜999人の企業規模だと中
- ※6:100〜999人の企業規模、10〜99人の企業規模だと低
- ※7:1000人以上の企業規模だと高
こちらも企業規模や年齢により給与は変わっていくので必ずしもその業種なら給与面が期待できる、とまでは言い切れませんが概ね上記の表のようになるでしょう。
- 化学工業
- 金属製品
- はん用機械器具
- 電子部品・デバイス・電子回路
- 業務用機械器具
- 電子機械器具
- 情報通信機械器具
などの製造業は全国的に見ても給料が高い傾向があります。
青森県でもその傾向はありますが企業規模によっては給料の高い低いが変わってきます。(「※」を参考にしてください)
反面、食料品製造業や繊維工業は全国的に低い給料となっていますが、青森県も例外ではなく低い傾向となっています。
給与面を重視するなら上記の表を参考にしてどの業種の工場へ転職するかも参考にしてみてはいかがでしょうか。
※工場の年収や年齢別給料を知りたい方はこちら!
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