秋田県といえば米どころ、そしてお酒も美味しく美人も多いことで有名です。
求人数も求人倍率も全国平均と比べると下回ってしまいますが、決して工場への転職が難しいわけではありません。
何より秋田県の求人倍率は1％以上ある＝1人につき1社は求人のある計算になるので焦ることはありません。
秋田県の製造業の平均給与もそれほど悪いわけではありません。
では秋田県の工場への転職事情はどうなのか？データを見ていきましょう。
秋田県の雇用率、雇用事情
秋田県2018年の有効求人倍率は以下のようになります。
| 2018年平均 | |
| 全国 | 1.61% |
| 秋田県 | 1.52% |
厚生労働省秋田労働局が発表した2018年度の求人倍率は平均で1.52％となっております。
上記グラフを見てわかる通り、秋田県の有効求人倍率は全国平均と比べて若干下回っていますが全国平均とはそれほど差はありませんのでそれほど危機感を感じることもないかもしれません。
- 有効求人倍率って何だろう？
【求人数÷求職者数】で算出した数値。
仮に有効求人倍率が「2.0」なら「求職者1人に対して2つの仕事がある」という事です。
だからこの数値が高いほど 転職には有利ということになります。
秋田県の製造業の新規求人数
| 2018年平均 | |
| 全国 | 1543.7人 |
| 秋田県 | 768.33人 |
同様に秋田労働局が発表した製造業新規求人状況によると2018年は上記グラフのようになります。
全国平均と比べても約半分ほど下回っているのが現状です。
しかし都市部と地方とでは人口差もあるので単に「仕事が無いから」だけが理由とも言い切れないでしょう。
ではもう少し細かく見てみましょう。
秋田県「生産工程の職業」の有効求人倍率
| 2018年平均 | |
| 全国 | 1.79% |
| 秋田県 | 1.49% |
こちらも全国平均よりも下回っていることがわかります。
しかし有効求人倍率も「生産工程の職業」の有効求人倍率も、1%を下回っているわけではありません。つまり、「1人につき1社は求人がある」状況なので、たとえ求人数が少なくても悲観しすぎることはないでしょう。
まとめると、
- 「有効求人倍率」は全国平均以下。
- 「製造業新規求人状況」は全国平均の約半分。
- 「生産工程の職業の有効求人倍率」も全国平均以下。
- しかし求人倍率が1％を下回っているわけではないので求職者1人につき1社は求人がある状況。
このことから、秋田県で工場に転職しようとするならば全国の平均レベルと比べると状況は悪いと言わざるを得ませんが求人が無いわけではありません。
少ない求人でも確実に内定を取れるように、焦らず着実な転職活動を進めることが成功の鍵になるでしょう。
履歴書、職務経歴書、面接など、できる対策はしっかりとやっておきましょう。
秋田県の平均給料はどれくらい？
厚生労働省が発表した秋田県の平均給料は以下になります。
| 平均給料 | |
| 全国 | 304,300円 |
| 秋田県 | 240,800円 |
あくまでも平均の数値なので必ずしもこれくらいの給料になるとは限りません。
人口数や生活にかかる金額は都市部と地方とでは変わってきますので、この比較は参考程度に考えるのが良いでしょう。
秋田県の製造業の平均給料はどれくらい？
| 企業規模 | 平均給料 |
| 10人以上 | 247,100円 |
| 1000人以上 | 318,800円 |
| 100〜999人 | 258,500円 |
| 10〜99人 | 214,200円 |
出典：年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額（e-stat）
上記は厚生労働省が発表した秋田県の製造業の企業規模別の平均給料となります。
これはあくまでも規模別なので年齢別、男女別で細かくみるとまた変わってきます。
秋田県の平均給料が【240,800円】であることを考えれば給与面を重視して転職をするなら、
- 10人以上
- 1000人以上
- 100〜999人
の規模の企業への転職を目指すことになるでしょう。
ただし、給与が高いということはそれなりに求められる能力も高くなる傾向もあります。そこも考慮しておきましょう。
秋田県で給料の高い業種はどれ？
秋田県内で給料の高い業種・低い業種は以下のようになります。
| 高 | パルプ・紙・紙加工品製造業（※1）、化学工業、窯業・土石製品製造業（※2）、 鉄鋼業、非鉄金属製造業、金属製品製造業、はん用機械器具製造業、 生産用機械器具製造業（※3）、電子部品・デバイス・電子回路製造業（※1）、 輸送用機械器具製造業 |
| 中 | 飲料・たばこ・飼料製造業（※1）、印刷・同関連業、プラスチック製品製造業 |
| 低 | 食料品製造業、繊維工業、木材・木製品製造業(家具を除く)（※4）、 家具・装備品製造業、ゴム製品製造業、業務用機械器具製造業（※5）、 電気機械器具製造業（※6）、情報通信機械器具製造業 |
出典：年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額（e-stat）
- ※1：10〜99人以下の企業規模だと低め
- ※2：100〜999人以上、10〜99人以上の企業規模だと低め
- ※3：100〜999人以上の企業規模だと中程度
- ※4：100〜999人以上の企業規模だと高め
- ※5：10人以上の企業規模だと中程度、1000人以上だと高め
- ※6：1000人以上の企業規模だと高め
こちらも企業規模や年齢により給与は変わっていくので必ずしもその業種なら給与面が期待できる、とまでは言い切れませんが概ね上記の表のようになるでしょう。
例えば、
- 化学工業
- 金属製品
- はん用機械器具
- 電子回路
- 業務用機械
- 電子機械器具
- 情報通信機械器具
などの製造業は比較的全国どこでも給料が高い傾向があります。
しかし秋田県では業務用機械器具製造業、電気機械器具製造業、情報通信機械器具製造業は低い傾向があります。（ただし企業規模により変わるので「※」を参考にしてください）
反面、食料品製造業は比較的全国でも低い給料となっています。秋田県も例外ではなく低い傾向となっています。
給与面を重視するなら上記の表を参考にしてどの業種の工場へ転職するかも参考にしてみましょう。
※工場の年収や年齢別給料を知りたい方はこちら！
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