工場に転職して10年目、良い仕事は良い睡眠がモットーのサトシです。
佐賀県の製造業は食料品、電子部品・デバイス、輸送用機械などが主です。有田焼や唐津焼の産地なので窯業も盛んです。
他にもキューピー、ヤクルト、味の素、石井食品、大塚製薬といった企業も佐賀県に工場を構えています。
佐賀県の求人倍率、求人数共に全国平均以下ですが、地域によっては高い数値を出すところもあります。
佐賀県で工場への転職を考えたら求人倍率の高いところを狙うのがポイントです。
では佐賀県の工場への転職事情はどうなのか?データを見てみましょう。
佐賀県の雇用率、雇用事情
佐賀県の有効求人倍率
2018年平均 | |
全国 | 1.61% |
佐賀県 | 1.31% |
厚生労働省佐賀労働局が発表した2018年度の求人倍率は上記グラフのようになり、平均で1.31%となっております。
上記グラフを見てわかる通り、佐賀県の有効求人倍率は全国平均と比べて下回っているので転職活動は全国レベルで見ると不利かもしれませんが、1%を下回っているわけではありません。
全産業で見れば「一人につき1.31社の求人がある」状況なので応募者よりも求人数の方が上回っている結果となっています。
- 有効求人倍率って何だろう?
【求人数÷求職者数】で算出した数値。
仮に有効求人倍率が「2.0」なら「求職者1人に対して2つの仕事がある」という事です。
だからこの数値が高いほど 転職には有利ということになります。
佐賀県の製造業の新規求人数
2018年平均 | |
全国 | 1543.7人 |
佐賀県 | 619.5人 |
同様に佐賀労働局が発表した製造業新規求人状況によると2018年は上記グラフのようになります。
全国平均と比べても下回っているのがよく分かりますね。
九州地方と沖縄の中でいえば佐賀県の製造業の新規求人数は残念ながら下から2番目となっています。(その下は沖縄)
しかし単純に人口数の問題もありますし、その状況は簡単に変えられるものではないのであまり悲観しないようにしましょう。
ではもう少し細かく見てみましょう。
佐賀県の「生産工程の職業」の有効求人倍率
2018年度平均 | |
全国 | 1.99% |
ハローワーク佐賀 | 0.84% |
ハローワーク唐津 | 1.47% |
ハローワーク武雄 | 1.14% |
ハローワーク伊万里 | 1.80% |
ハローワーク鳥栖 | 1.88% |
ハローワーク鹿島 | 1.52% |
こちらは平成30年度の「生産工程の職業の有効求人倍率」を全国平均と佐賀県のハローワーク別に集計したものです。
※1月や2月の数値が無いのは厚生労働省の報道発表資料、佐賀労働局の資料に無かったためです。
平均の値を見ると全国平均には及びませんが佐賀県内でも場所により数値が違うことがよく分かります。
特にハローワーク伊万里やハローワーク鳥栖では全国平均に届きそうな数値ですし、実に「一人につき1.8社の求人がある」状況です。
これは全国的に見ても非常に高い数値です。
反面、ハローワーク佐賀やハローワーク武雄では結構低い数値なので佐賀県内でも工場への転職活動は苦戦しそうです。
佐賀県内で工場への転職を考えるならばなるべく求人倍率の高い地域を狙うのが成功の鍵になるでしょう。
佐賀県で工場への雇用率、雇用事情をまとめると、
- 「有効求人倍率」は全国平均以下。
- 「製造業新規求人状況」も全国平均を下回るが人口差もある。少ない状況はそう変えられないのであまり悲観しすぎないように。
- 「生産工程の職業の有効求人倍率」も全国平均以下だが、ハローワーク別に見ると佐賀県内でも場所により数値の高いところ低いところがある。
- 佐賀県内で工場に転職するなら有効求人倍率の高い地域を狙う。
このことから、佐賀県で工場に転職しようとするならば状況は決して悪いものではないと言えるでしょう。
佐賀県の平均給料はどれくらい?
厚生労働省が発表した佐賀県の平均給料は以下になります。
平均給料 | |
全国 | 304,300円 |
佐賀県 | 246,600円 |
あくまでも平均の数値なので必ずしもこれくらいの給料になるとは限りません。
人口数や生活にかかる金額は都市部と地方とでは変わってきますので、この比較は参考程度に考えるのが良いでしょう。
佐賀県の製造業の平均給料はどれくらい?
企業規模計 | 平均給料 |
10人以上 | 271,500円 |
1000人以上 | 320,100円 |
100〜999人 | 267,800円 |
10〜99人 | 245,700円 |
出典:年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(e-stat)
上記は厚生労働省が発表した佐賀県の製造業の企業規模別の平均給料となります。
もちろん「製造業」の中には工場勤務だけでなく営業職や事務職も入っていますし、上記数字はあくまでも規模別です。その中で年齢別、男女別で細かくみるとまた変わってきます。
佐賀県の平均給料が【246,600円】であることを考えれば給与面を重視して転職をするなら、
- 10人以上
- 1000人以上
- 100〜999人
の規模の企業への転職を目指すことになります。
ただし、給与が高いということはそれなりに求められる能力も高くなる傾向もあります。そこも考慮しておきましょう。
佐賀県で給料の高い製造業の業種はどれ?
佐賀県内で給料の高い業種・低い業種は以下のようになります。
高 | 飲料・たばこ・飼料製造業(※1)、家具・装備品製造業(※2)、パルプ・紙・紙加工品製造業(※1)、印刷・同関連業(※1)、化学工業(※1)、ゴム製品製造業(※1)、鉄鋼業(※3)、非鉄金属製造業、金属製品製造業(※1)、はん用機械器具製造業、生産用機械器具製造業、業務用機械器具製造業、電子部品・デバイス・電子回路製造業、電気機械器具製造業(※2)、情報通信機械器具製造業(※2)、輸送用機械器具製造業 |
中 | 木材・木製品製造業(家具を除く)(※4)、プラスチック製品製造業(※1) |
低 | 食料品製造業、繊維工業、窯業・土石製品製造業 |
出典:年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(e-stat)
- ※1:10〜99人の企業規模だと低
- ※2:10〜99人の企業規模だと中
- ※3:100〜999人,10〜99人の企業規模だと中
- ※4:100〜999人の企業規模だと高、10〜99人の企業規模だと低
こちらも企業規模や年齢により給与は変わっていくので必ずしもその業種なら給与面が期待できる、とまでは言い切れませんが概ね上記の表のようになるでしょう。
- 化学工業
- 金属製品
- はん用機械器具
- 電子部品・デバイス・電子回路
- 業務用機械器具
- 電子機械器具
- 情報通信機械器具
などの製造業は全国的に見ても給料が高い傾向があります。
佐賀県でもその傾向はありますが企業規模によっては給料の高い低いが変わってきます。(「※」を参考にしてください)
反面、食料品製造業や繊維工業は全国的に低い給料となっていますが、佐賀県も例外ではなく低い傾向となっています。
給与面を重視するなら上記の表を参考にしてどの業種の工場へ転職するかも参考にしてみましょう。
※工場の年収や年齢別給料を知りたい方はこちら!
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