工場に転職して10年目、おかげで夏の暑さに少し強くなった気がするサトシです。
沖縄の製造業の4割は食料、飲料関連が占めています。
他にはセメントやガラスを作る会社、金属製品を作る会社も多くあります。
近年では半導体や医療機器などを作る会社も増えてきているので製造業が全く無いわけではありません。
とはいえ、観光産業がメインの沖縄では工場関連の仕事は全国と比べると低くなってしまいます。
しかしながら「求人倍率が1%を切っていない=1人につき1社の仕事がある」状態は保っているので希望はあります。
では沖縄県の工場への転職事情はどうなのか?データを見てみましょう。
沖縄県の雇用率、雇用事情
沖縄県の有効求人倍率
2018年平均 | |
全国 | 1.61% |
沖縄県 | 1.17% |
厚生労働省沖縄労働局が発表した2018年度の求人倍率は上記グラフのようになり、平均で1.17%となっております。
上記グラフを見てわかる通り、沖縄県の有効求人倍率は全国平均と比べて下回っているので転職活動は不利かもしれません。
しかしこれは「一人につき1社以上の求人がある」というデータでもあります。
- 有効求人倍率って何だろう?
【求人数÷求職者数】で算出した数値。
仮に有効求人倍率が「2.0」なら「求職者1人に対して2つの仕事がある」という事です。
だからこの数値が高いほど 転職には有利ということになります。
沖縄県の製造業の新規求人数
2018年平均 | |
全国 | 1543.7人 |
沖縄県 | 302.8人 |
同様に沖縄労働局が発表した製造業新規求人状況によると2018年は上記グラフのようになります。
全国平均と比べても下回っているのがよく分かりますね。
沖縄県の人口は約144万人。(2019年5月1日現在)
全国では25番目の人口数ですが製造業の求人はかなり少ない結果が出ています。
ちなみに人口数24番目は鹿児島県(約161万人)、26番目は滋賀県(141万人)です。
この2県の製造業の平均新規求人数は、
- 鹿児島・・・1002.6人
- 滋賀県・・・982.0人
となっているので沖縄県での製造業の求人が少ないことがよく分かります。
やはり沖縄県というと大抵の人が思い浮かべるのは観光地としてのイメージではないでしょうか。
そのイメージ通りなのか、沖縄県では卸売小売業、宿泊業、飲食サービス業などの産業の方が求人が多い状況となっています。
(その他、医療や福祉業の求人数が高くなっています)
ではもう少し細かく見てみましょう。
沖縄県の「生産工程の職業」の有効求人倍率
2018年平均 | |
全国 | 1.79% |
沖縄県 | 1.09% |
こちらも全国平均よりも下回っていることがわかります。
これらのデータから沖縄県では工場への転職自体がなかなか厳しい状況であることが見えてきます。
しかし、これらのデータから考えられるのは求人自体が少なくても志望している人には1社の求人があるという裏付けでもあるでしょう。
もちろん求人倍率自体は高い方が転職活動も有利に進められます。
ところが数値が低くても「ゼロでは無い=仕事はある」ということです。
沖縄県で工場への雇用率、雇用事情をまとめると、
- 「有効求人倍率」は全国平均を下回る。
- 「製造業新規求人状況」も全国平均を下回りかなり低い。
- 「生産工程の職業の有効求人倍率」も全国平均を下回る。
- しかし「一人につき1社以上の求人がある」というデータの裏付けでもある。
確かに沖縄県で工場に転職しようとするならば、全国平均と比べると状況は悪いと言わざるを得ません。しかし求人がゼロでは無いというのも事実。
少ない求人でも確実に内定を取れるように、焦らず確実な転職活動を進めることが成功の鍵になるでしょう。
いずれにしろ少ない求人を確実に手に入れるには基本を疎かにしては通るものも通りません。
まずは履歴書、職務経歴書、面接など、できる対策はしっかりとやっておきましょう。
沖縄県の平均給料はどれくらい?
厚生労働省が発表した沖縄県の平均給料は以下になります。
平均給料 | |
全国 | 304,300円 |
沖縄県 | 244,400円 |
あくまでも平均の数値なので必ずしもこれくらいの給料になるとは限りません。
人口数や生活にかかる金額は都市部と地方とでは変わってきますので、この比較は参考程度に考えるのが良いでしょう。
沖縄県の製造業の平均給料はどれくらい?
企業規模計 | 平均給料 |
10人以上 | 261,600円 |
1000人以上 | 285,300円 |
100〜999人 | 271,500円 |
10〜99人 | 235,600円 |
出典:年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(e-stat)
上記は厚生労働省が発表した沖縄県の製造業の企業規模別の平均給料となります。
もちろん「製造業」の中には工場勤務だけでなく営業職や事務職も入っていますし、上記数字はあくまでも規模別です。その中で年齢別、男女別で細かくみるとまた変わってきます。
沖縄県の平均給料が【244,400円】であることを考えれば給与面を重視して転職をするなら、
- 10人以上
- 1000人以上
- 100〜999人
の規模の企業への転職を目指すことになります。
ただし、給与が高いということはそれなりに求められる能力も高くなる傾向もあります。そこも考慮しておきましょう。
沖縄県で給料の高い製造業の業種は?
沖縄県内で給料の高い業種・低い業種は以下のようになります。
高 | 材・木製品製造業(家具を除く)、家具・装備品製造業、鉄鋼業、非鉄金属製造業(※1)、金属製品製造業(※2)、はん用機械器具製造業、生産用機械器具製造業、業務用機械器具製造業、電子部品・デバイス・電子回路製造業、電気機械器具製造業 |
中 | 印刷・同関連業、窯業・土石製品製造業(※2) |
低 | 食料品製造業、飲料・たばこ・飼料製造業(※3)、繊維工業、パルプ・紙・紙加工品製造業、化学工業(※4)、プラスチック製品製造業、輸送用機械器具製造業 |
出典:年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(e-stat)
- ※1:10〜99人の企業規模だと低
- ※2:100〜999人の企業規模だと低
- ※3:100〜999人の企業規模だと高
- ※4:100〜999人の企業規模だと高、10〜99人の企業規模だと低
こちらも企業規模や年齢により給与は変わっていくので必ずしもその業種なら給与面が期待できる、とまでは言い切れませんが概ね上記の表のようになるでしょう。
- 化学工業
- 金属製品
- はん用機械器具
- 電子部品・デバイス・電子回路
- 業務用機械器具
- 電子機械器具
- 情報通信機械器具
などの製造業は全国的に見ても給料が高い傾向があります。
沖縄県でもその傾向はありますが企業規模によっては給料の高い低いが変わってきます。(「※」を参考にしてください)
反面、食料品製造業や繊維工業は全国的に低い給料となっていますが、沖縄県も例外ではなく低い傾向となっています。
給与面を重視するなら上記の表を参考にしてどの業種の工場へ転職するかも参考にしてみましょう。
※工場の年収や年齢別給料を知りたい方はこちら!
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