工場に転職して10年目、工場に転職して良かったことの一つはスーツより作業着の方が楽なところのサトシです。
大分県は化学、石油・石炭、非鉄金属、業務用機械、情報通信といった産業が九州でも1位の出荷総額を誇る、ものづくりが盛んな土地です。
有名な企業ではダイハツ、TOTO、サッポロなどが大分に工場を構えています。
全国平均と比べると大分県の求人数は少ないものの、「生産工程の職業」の求人倍率は九州地方でトップクラスです。
大分県で工場へ転職するなら非常に良い状況といえるでしょう。
では大分県の工場への転職事情はどうなのか？データを見てみましょう。
大分県の雇用率、雇用事情
大分県の有効求人倍率
| 2018年平均 | |
| 全国 | 1.61% |
| 大分県 | 1.54% |
厚生労働省大分労働局が発表した2018年度の求人倍率は上記グラフのようになり、平均で1.54％となっております。
上記グラフを見てわかる通り、大分県の有効求人倍率は全国平均と比べて下回っていますが決して低い数値ではありません。
「一人につき1.54社の求人がある」状況なので、応募者よりも求人数の方が上回っています。
- 有効求人倍率って何だろう？
【求人数÷求職者数】で算出した数値。
仮に有効求人倍率が「2.0」なら「求職者1人に対して2つの仕事がある」という事です。
だからこの数値が高いほど 転職には有利ということになります。
大分県の製造業の新規求人数
| 2018年平均 | |
| 全国 | 1543.7人 |
| 大分県 | 794.3人 |
同様に大分労働局が発表した製造業新規求人状況によると2018年は上記グラフのようになります。（2018年1月の数値は見つからなかったので平均は11で割っています）
全国平均と比べても下回っているのがよく分かりますね。
単純に人口の差もありますが、大分県の数値は九州地方＋沖縄の中では下から4番目なので決して多いとは言えません。
ではもう少し細かく見てみましょう。
大分県の「生産工程の職業」の有効求人倍率
| 2018年平均 | |
| 全国 | 1.79% |
| 大分県 | 2.20% |
こちらは全国平均よりも上回っていることがわかります。（2018年1月の数値は見つからなかったので平均は11で割っています）
この数値は九州地方＋沖縄の中だと福岡県を抜いて1位、それどころか全国でもトップクラスの有効求人倍率です。
何より「一人につき2.20社の求人がある」状況は有利に転職活動を進められるでしょう。
大分県で工場への雇用率、雇用事情をまとめると、
- 「有効求人倍率」は全国平均を下回るが決して低い数値ではない。
- 「製造業新規求人状況」も全国平均を下回るが人口差も関係してくる。
- 「生産工程の職業の有効求人倍率」は全国平均を大きく上回る。
九州地方＋沖縄の中では1番高く、全国レベルで見てもトップクラス。
このことから、大分県で工場に転職しようとするならば状況は良いと言えるでしょう。
大分県の平均給料はどれくらい？
厚生労働省が発表した大分県の平均給料は以下になります。
| 平均給料 | |
| 全国 | 304,300円 |
| 大分県 | 257,800円 |
あくまでも平均の数値なので必ずしもこれくらいの給料になるとは限りません。
人口数や生活にかかる金額は都市部と地方とでは変わってきますので、この比較は参考程度に考えるのが良いでしょう。
大分県の製造業の平均給料はどれくらい？
| 企業規模計 | 平均給料 |
| 10人以上 | 300,200円 |
| 1000人以上 | 347,900円 |
| 100〜999人 | 288,100円 |
| 10〜99人 | 244,800円 |
出典：年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額（e-stat）
上記は厚生労働省が発表した大分県の製造業の企業規模別の平均給料となります。
もちろん「製造業」の中には工場勤務だけでなく営業職や事務職も入っていますし、上記数字はあくまでも規模別です。その中で年齢別、男女別で細かくみるとまた変わってきます。
大分県の平均給料が【257,800円】であることを考えれば給与面を重視して転職をするなら、
- 10人以上
- 1000人以上
- 100〜999人
の規模の企業への転職を目指すことになります。
ただし、給与が高いということはそれなりに求められる能力も高くなる傾向もあります。そこも考慮しておきましょう。
大分県で給料の高い製造業の業種はどれ？
大分県内で給料の高い業種・低い業種は以下のようになります。
| 高 | 印刷・同関連業、化学工業（※1）、プラスチック製品製造業（※2）、鉄鋼業（※3）、金属製品製造業（※4）、はん用機械器具製造業（※5）、生産用機械器具製造業、電子部品・デバイス・電子回路製造業（※5）、輸送用機械器具製造業 |
| 中 | ゴム製品製造業（※6）、非鉄金属製造業、業務用機械器具製造業（※5）、電気機械器具製造業（※6） |
| 低 | 食料品製造業（※1）、飲料・たばこ・飼料製造業（※1）、繊維工業（※7）、木材・木製品製造業(家具を除く)（※7）、家具・装備品製造業（※7）、パルプ・紙・紙加工品製造業（※8）、窯業・土石製品製造業（※2）、情報通信機械器具製造業（※9） |
出典：年齢階級別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額（e-stat）
- ※1：100〜999人の企業規模だと高
- ※2：10〜99人の企業規模だと中
- ※3：100〜999人の企業規模だと中、10〜99人の企業規模だと低
- ※4：1000人以上の企業規模だと低、10〜99人の企業規模だと中
- ※5：10〜99人の企業規模だと低
- ※6：100〜999人の企業規模だと高、10〜99人の企業規模だと低
- ※7：100〜999人の企業規模だと中
- ※8：10人以上の企業規模だと中、1000人以上の企業規模だと高
- ※9：1000人以上の企業規模だと中、100〜999人の企業規模だと高
こちらも企業規模や年齢により給与は変わっていくので必ずしもその業種なら給与面が期待できる、とまでは言い切れませんが概ね上記の表のようになるでしょう。
- 化学工業
- 金属製品
- はん用機械器具
- 電子部品・デバイス・電子回路
- 業務用機械器具
- 電子機械器具
- 情報通信機械器具
などの製造業は全国的に見ても給料が高い傾向があります。
大分県でもその傾向はありますが企業規模によっては給料の高い低いが変わってきます。（「※」を参考にしてください）
反面、食料品製造業や繊維工業は全国的に低い給料となっていますが、大分県も例外ではなく低い傾向となっています。
給与面を重視するなら上記の表を参考にしてどの業種の工場へ転職するかも参考にしてみましょう。
※工場の年収や年齢別給料を知りたい方はこちら！
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